男はいくつまで子供をつくるべきか | かずのつぶやき

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男はいくつまで子供をつくるべきか

 ロッド・スチュワートは65歳、アンソニー・クインは81歳(ちなみに子供は13人!)、わが上原謙は71歳、インドには90歳でパパになったジーさんがいるそうです。
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$かずのつぶやき このことは高齢男性の生殖能力を証明しています。しかし、高齢男性が父親になれるかどうかと、父親になるべきか、というのは別問題です。(最近は女性も50歳代でお産してますが‥‥)


 ドイツ、ウェストファーレン・ウィルヘルム大学病院生殖医学・男性病学センターのEberhard Nieschlag教授は、ドイツ男性病学会の第22回年次集会で「高齢の父親から生まれた子供では遺伝子の異常を有する可能性が高い」と指摘しました。

 晩婚化に伴い、子供を持とうと思う親の高齢化が進んでいます。女性の生殖能力は30代から下がり始め閉経とともになくなりますが、男性は死ぬまで精子を作ることができます。

 教授によると、高齢女性もドナーからの卵子によって出産することが可能ですが、自身の卵子による妊娠率は年齢とともに低下します。同様に、高齢男性でも精子の質は若い頃と同じではありません。
 男も35以上で不妊症
精子濃度は上昇しますが、射精量は減少し、運動率も低下します。

 このことはパートナーの年齢に関係なく高齢男性ほど妊娠にいたるまでの時間が長いことを意味しています。

 しかし、重要なことは細胞分裂の回数で、1つの卵細胞では二次卵母細胞なるまでほぼ24回、細胞分裂をしますが、精子は16歳頃に作られ始め、卵子と異なり絶えず細胞分裂を繰り返します。75歳男性の精子は約1,500回もの細胞分裂を繰り返して作られるため欠陥を生じる可能性が高まります。

 ダウン症などの染色体異常は母親が高齢な場合ほどではありませんが、父親が高齢な場合でも多く見られ、特にクラインフェルター症候群は父親の年齢が大きく関わっています。
 クラインフェルター症候群の過剰なX染色体は40%が父親由来です。

 また父親の年齢が40歳を超えるとその子供が心臓や血管、肺などに異常を来す頻度が高くなり、統合失調症になるリスクも急激に上昇することがわかっています。

 アレンスバッハ世論調査研究所による調査では、回答者の多くが男性が子供をつくる年齢制限を50歳くらいと考えており、70歳を超えての挙児は無責任もしくは単なる精力の誇示でしかないと見なしていることがわかりました。
まあ、そりゃそうだわな。

きみまろの
 子供がハイハイする頃には、自分がハイハイします。
 子供のおしめがとれるころ、自分がおしめをすることになります。
 高い高いなんてできませんよ、自分が他界してしまいます。

の世界です。
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 社会的には高齢の父親に対して批判的な見方が多いのですが、教授は「20代30代の男性には子供の世話をする時間がほとんどないが、高齢になると生活も落ち着き、より良い父親になれる可能性もある」として、こうした利点にも目を向ける必要があると話しているそうですが、きっと教授にもちっちゃな子供がいるのでしょうね。