今回はカバー曲の紹介です。
先日の東京公演で「日本の皆さんに是非聴いて欲しい曲です」と、歌って下さいました。
슬픔의 심로(スルプメ シムロ)悲しみの心路:キム・ハクレ
2024/08/22公開
初来日公演の10日後に公開されてる。(縦版は8/19公開)
この当時から我々に聴いて欲しかったと思われます。
表情にもご注目下さい。
こちらは御本家。
Againソングトップ10:KBS KPOP Classicより。
KBS2TV 1983 歌謡大賞 - 1983年12月30日放送
感情を揺さぶられる名曲だ。
ちなみに日本のカラオケで歌うなら、DAMの場合「キムハンレ」「スルプメ シムノ」、ジョイサウンドの場合「キムハンネ」「スルプメシムノ」で検索して下さい。
私はいつでも歌えるように両方のアプリに登録済みです^^
レビュー
1980年代の韓国ポップス(歌謡曲)を象徴する、哀愁漂うバラードの傑作。
キム・ハクレさんのハスキーながらも澄んだ歌声が、タイトル通り「悲しみの心路」を彷徨う孤独感を鮮明に描き出している。
特筆すべきは、洗練されたメロディラインとフォーク・ロック調の編曲の美しさ。
当時の韓国社会の情緒を反映した、やるせなさや未練といった繊細な感情が、抑制の効いたヴォーカルによってより深く胸に響く。
時代を超えて愛される「大人のための感性バラード」であり、K-POPの原点にある叙情性を知る上でも欠かせない一曲。
聴き終えた後、雨の日の窓辺にいるような静かな余韻が残る。
歌詞の意訳
私は愛の重荷を背負いながら
忘れることのできない 遠いあの日を彷徨っている
空っぽのグラスに注がれた 寂しいお酒のように
私の心は いつも揺れている
ああ、去ってしまったあの人を
憎むこともできずに 恋しがっている
悲しみの道、その果てはどこなのだろうか
「ヘヤヘヤ」を歌われたのと同じ方だったなんて意外。
「悲しみの心路」公式ミュージックビデオ
サリ(Saree McIntosh) feat. ロバート・マッキントッシュ
原曲:キム・ハクレ
Saree McIntosh - 새리公式チャンネルより。2024/12/11公開
親子による息の合った歌唱は鳥肌ものだ!
サリ・マッキントッシュ
アメリカのラスベガス出身で、現在は韓国のソウルを拠点に活動しているシンガーソングライター。
Geminiより。
ヨヨミさんが「日本の皆さんに聴いてほしい」と紹介した意図について考察
1. 「昭和歌謡」との親和性
ヨヨミさんはYouTubeで中森明菜さんや松原みきさんなど、日本の70〜80年代のポップス(シティポップや歌謡曲)を数多くカバーしている。
『悲しみの心路』が持つメロディアスで哀愁漂う旋律は、日本の昭和歌謡やフォークソングに通じる情緒がある。日本のファンが持つ「懐かしさ」や「叙情的な感性」に最も響く曲として、この曲を選んだ可能性が高い。
2. トロットのルーツと「歌の力」の提示
彼女は「高速道路のIU」や「中高年のアイドル(中統領)」と呼ばれる通り、韓国の伝統歌謡(トロット)やフォークの魅力を現代に伝える役割を担っている。
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本物の名曲の紹介: 単なる流行歌ではなく、韓国で時代を超えて愛されてきた「本物の名曲」を日本のファンに知ってもらいたいという、音楽伝道師としてのプライド。
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感情の共有: 言葉は違えど、メロディだけで胸が締め付けられるようなこの曲を通じて、日本の観客と「深い情緒」を共有したかったのではないか。
3. ヨヨミさんの「原点」と「実力」
この曲は非常に高い歌唱力と繊細な感情表現を必要とする。
普段の明るく可愛らしいキャラクターとは一転して、「聴かせる歌手」としての実力を日本のファンに刻み込みたいという意図もあったはず。切ないバラードを完璧に歌い上げることで、彼女のアーティストとしての多面性を伝えたかったのだと考えられる。
まとめ
彼女にとってこの曲は、「韓国の美しい情緒を、最も日本人の心に届く形でパッケージした贈り物」だったと言えるだろう。言葉の壁を越えて、メロディに宿る「恨(ハン)」や「切なさ」を感じてほしいという、彼女なりの真摯なメッセージだったのではないか。
これに勝る「バレンタインギフト」は無いだろう。

