新米が流通し始めて、確かに店頭には米が並び始めた...
「これでコメ問題も解決だ!」
と思われているかたも多いのではないでしょうか...
かく言う某大臣もそう思っておられるのなら、この日本は危ないと言わざるおえません...
今日や明日の米が戻ってきたと楽観視して、来年の事を想定できていないからです...
「店頭に新米が並んだから、これでコメ問題も解決だな」
某大臣もそう思っておられるのでしょうか...
米は生産にかなり時間がかかる作物です
通常は年に1度しか収穫ができません...
もちろん『二毛作』という作付け方法もあります
地域はかなり限られますが...
二毛作は農地に負担がかかる為、あまりされていないようですね...
話は戻りますが...
米の収穫は『年に1回』です...
現在、新米のみが店頭に並び流通しています...
政府も、米の需要が高いため、価格を安定させるために収穫した米を多く流通させるように指示しているとのことです...
話では、収穫量の約4割を9月に出荷するとのことです...
ということは、残りの6割があとの11か月分の在庫になるということですね...
ここで問題です...
収穫量が確定しているものを、収穫順に多く市場へ投入し流通させていった場合、どうなっていくでしょうか...
新米の在庫がある間は、市場は潤沢に在庫を維持できます...
ですが、いつまで消費に対応できるか...
ちなみに今年の主食用米の収穫量は669万トンと予想されているそうです...
しかし、2023年度の主食米の需要速報値は702万トン(農水省2024年7月30日発表分)とされています...
前年比で約11万トン消費が増えているそうです...
米の価格が上昇しているので、今後、同じように消費が増えることはあまり考えにくいですが、単純に考えても来年の同じ時期、もしくはもう少し早い時期に、今年と同じような米の流通不足は発生するのではないでしょうか...
「だったら、来年度の作付けで増産すれば良い!」
と言われそうです...
よく考えてください...
その『増産された米』の収穫はいつですか?
そう、来年の9月以降です...
今年のように7月での在庫不足には対応できません...
まして、今年は米の消費量が増えています...
米の収穫は『年1回』なので、今後追加の収穫は見込めません...
『主食米の669万トン」は最大値で確定したものです...
収穫前の災害(台風や豪雨、洪水など)で収穫が減ることはあっても、増えることはありません...
そうなると....
皆さんも想像つきますよね...
また『米問題』がやってくるということに...
「その時は備蓄米を放出したらいいやん」
と考えておられる大臣の顔が浮かびます...
新米の味に舌が慣れてしまった国民が、古米の備蓄米の味を何というか...
推測が付きます...
新米の大量放出を抑え、備蓄米を同時に流通させれば、消費者は財布と相談し、最初から備蓄米を選ぶ人も出てくるでしょう...
『国民全員が新米を選択するしかなく、在庫が無くなった時点で古米の備蓄米を選ぶしかない』
という事態を防ぐことができます...
それとも、政府は新米が流通できなくなってから、同じ価格で古米の備蓄米を販売するつもりなのでしょうか...
味の落ちた古米を5kg3,000円で購入する...
そんな時代がやってきそうです...
低所得者が米を買えない時代がやってきそうですね...
昔のドラマで見た、『大根めし』を食べる時代がやってきそうです...
それとも、戦時末期の『少量の米とカボチャやイモの茎の雑炊』を食す時代が来るのでしょうか...
『食糧難』というより『食料の高騰による飢餓』がやってきそうです...
今のうちにベランダで雑炊に入れられそうな植物を育てようかな...
なんて考えそうですね...
それではこの辺で...
皆さまにとって良い一日となりますように...