ちょっとそれて岐阜のナイターの話。

競輪は強ければ勝てるような単純なゲームじゃない。

今日の決勝戦は郡司くんが圧倒的な一番人気だったが、3着に沈みました。
もちろん弱いからとか調子が悪かったから負けたわけじゃない。

1番人気だから勝つように走るべきだというファンの気持ちもわかる。

7車立ての2分戦。
流行りのブーメランを使って河端くんを泳がせて、いやいや逃げさせて捲れば恐らく圧勝だったでしょう。

でもそう言う勝ち方を見たくないファンもいる。
何よりそう言う勝ち方をしたくない郡司くんがいる。
格上の選手には当然プライドがある。

あの王道の抑え先行から、S級でもトップクラスの瞬発力を持つ河端くんのカマシ捲りに合わせて出させないのは、相当の力がないとできないのは競輪をよく見ている人なら誰でもわかる。
例え私が郡司くんから車券を買ってたとしても、あのレースを見たら諦めがつく。
むしろ郡司くんがああいうレースをするかも知れないことを読めなかった自分を責めるかも知れない。

競輪は力、展開そして何より選手の心理を読まないとなかなか当たらない。
逆に心理が読めれば大穴だって簡単に取れる可能性もある。
だから競輪は面白い。


さて、別府初日特選です。

そう言う意味で、初日特選ほど心理を読まなきゃならない番組はないでしょう。

賞金が安い&勝ち上がりに関係ないので、足試しをしたり、これまでの借りをここで返そうとしたり、決勝戦で奥の手を使うための布石を打ったり(例えば、決勝戦は捲って勝ちたいから、初日特選は突っ張り先行をするとか)色々します。

なので私は好きな方ですが、初日特選は買わないという競輪ファンも多いと思います。

このシリーズ見事に強い選手はみんな自在型でスター級の先行捲りの選手がいませんね。

なので輪をかけて誰が先行するのか読みづらいレースです。

ラインの先頭はまず、古性さん。
もうこの頃は、王者の責任を背負っているので、初日特選でも足試しとかやらないですね。
展開上引くに引けない時には逃げて2着はあるかも知れませんが、先行確率は低いです。

分かりやすいところから、7番車拳矢くん。後ろが重いですからね。中部の重鎮、浅井さんつけてるので、先行十分あるんじゃないですかね。

この頃調子いい4番車阿部くん、同じように後ろが同県の先輩の小岩さんで重いのもありますが、競争成績を見ると、初日にBがよくついています。最終日に捲りで勝つ「布石型」ですね。この中では一番先行回数も多いので、普通の展開予想だと、阿部くんの先行だと読むのが自然でしょう。
ですがポイントは車番が悪いです。4分戦で車番が悪いラインが、最終主導権を取れる確率は低いです。ただスタートが早いので前を取れれば話はまた変わってきます。

残るラインは松浦(広島)-武藤(埼玉)の混成ラインですよね。
一番先行しなさそうに見えますが、どうでしょう?
松浦くんは今年の初めに指を痛めて、復調しているのかどうかいまだによく分からない状態です。
もともと松浦くんは高速イン切りを試したりする、クレバーな策士です。
この初日特選を中段でぼーっと走るような選手じゃないです。
復調のきっかけを掴むために何かやってみたいと思っているはずです。

なので先行とは言いませんが、無理な仕掛けを仕掛けて来そうな気配はあります。
そうすると番手の武藤くん恵まれるんじゃないですかね。

相手は拳矢くんの先行に乗る、浅井さんとどっからでも突っ込んで来そうな古性さん。

この穴目の3人Boxを買って観戦したいと思います。
2=3=9

最後に、、
別府のバンク特性ですが、
1a2a = 127
2a1a = 110
なので堅いバンクだと思います。