取手の準決勝で脇本選手がバンクレコードタイを出して、インタビュアーからそのことに触れられると「いろんなところでタイレコードは出しているので興味はない」と言っていました。
確かにそうでしょう。怪物並みの脚ですから。
ですが歴代最強かと言われるとちょっと待ってください。
取手のバンクレコードは私の青春の友、吉岡稔真氏が1998年に出しています。
何が違うか?
違うのはギアです。
資料を調べられなかったですが、少なくとも3.92や3.93ではないです。
私の若かった頃はみんな3.57や3.54が主流だったはずです。
ちなみに3.93 ÷ 3.57 = 1.10
です。
なので吉岡氏の記録10.7を1.1で割ると
9.72になります。
ただこれは机上の計算でギアが重たくなればその分早くペダルを廻せませんのでこれが不可能なことはわかっています。
ですが、20世紀にバンクレコードを出して今も破られていない人はやっぱり凄かったんだなと改めて思います。もちろん基本的には追い込み選手の場合は前のスピードをもらっているので、その前の選手を褒めるべきかも知れません。
20世紀縛りで言うと吉岡氏の他には、
もう永遠に破られることのない千葉500バンクの元祖怪物、滝澤正光所長、
後は今もチャレンジで走っている自力型だった、曾田正一さん、
佐藤仁さんですね。