あっ! そういえば、昨年惜しまれながらこの世を去った、あのVAN JACKET創始者石津謙介氏の長男で、ファッションディレクターの走りでもある

 

 

 石津祥介氏も劇中でロングインタビューに答えておりましたが、その話の下りで面白かったエピソードをひとつご紹介しますと、彼曰く「昔『スキーショップジロー』のところの青山墓地からの坂道下にデザイナーのコシノジユンコのオフィスがあって、当時の車は性能が酷くすぐにブレーキが効かなくなるもんだから、坂道からそのまま彼女のオフィスに突っ込んでくることが何度かあって、このままじゃ殺されるということで、ジュンコさんがこの通りを『キラー通り』と命名したんですよ。』という経緯が、僕にとってはとても面白かったな〜🤣。

 

そんな89分という上映時間があっという間に過ぎるほど、『ふーみん』の歴史だけでなく、その店周辺の僕の生まれ育った『青山』という街ががなぜファッションの聖地として世に浸透していったのかなどの、こういった逸話たちもたくさん詰まった、とてもほのぼのとする映画なので、是非みなさんもこの『キッチンで花束を』を見て、その偉大なるママとその人脈の功績を自分の目で実感してみてくださいね。