一線ではもうおはらい箱となってしまった往年のスタイリストたちが、あの手この手で最終的に一般の方を対象とした「パーソナルスタイリスト」たるものにしがみつくのもわかるんですが、都落ちみたいで僕はちょっと勘弁...なぜならもう時代は確実に僕らが前世の頃から180度変わってしまっている中、自分のポリシーを曲げてまでそこにしがみつく気がないのと、、あと残り僅かな人生の中で、そんな眉間に皺を寄せながらの仕事よりも、もっと大切なものや、やらねばならないことがたくさんあるから。

 

大体そこで自分を大きく見せようなんていう人は、元々何の個性もないスタイリングなくせに、一度か二度携わっただけの著名人の名前を自分のプロフィールに堂々と載せたりして、一般のまるでファッションを知らない人たちにターゲットを絞り、宗教的に信者を増やしていく手法なんですが、僕からすると「老害」と言いますか、まさにみっともないの一言...だいたい60歳をとうに超え、70歳に近づこうという、今の時代からはややズレた高齢者たちに、今からファッションを学ぼうという素人の方々も、一体何を考えていらっしゃるのか...。

 

僕も年齢的に人のことは言えませんが、ただせめて「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」じゃないですが、やはり潔く現役はとっとと引退し、その座を有能な若い人たちに譲るのが業界全般的にも美しいと考えております。

 

つまり来るものは拒みません(今まで通りに一生懸命やらせていただきます!!)こっちから掴みにいくのはもういいかな...苦笑。

 

まぁもし僕が今後 どなたかに頼まれ、何か教えられることがあるとしたら、少なくともファッションだけなんていう小さな枠ではなく、それを含めた大きな意味での生き様というかライフスタイル全般だろうなぁ...。

 

だいたい紀信氏とも別にそこまでの親交があるわけでもないのに、「死人に口なし」とばかりこのタイミングで大口を叩くなんて、

 

 

ホント巨匠に失礼だと思いません?

 

そんなこと言ったら僕だって数えきれないぐらい巨匠との思い出はありますが、あくまでもフォトグラファーとスタイリストという裏方でのセッションでしたので、こんな今更自分で「わたくし 本当に凄いでしょ?」みたいな自画自賛営業アピールをするなんて、到底恐れ多いと言いますか、カッコ悪過ぎてできませんが...。

 

(続く...。)