そんな憧れの滝さんが、メンバーに何の相談もなく、詳細も一切把握できていない韓国系の企業『JJKOO HAWAII,Inc』という謎の会社に身売りをし、莫大な金銭を取得したと聞いた時は、生まれて初めて心底自分の耳を疑いましたが、実際 新たなるオーナーから出された条件はまるで納得のいくものではない上に、今のメンバーシップの契約は今月2023年8月の31日で失効、さらに今まで持っていた会員権自体がただの紙切れになる可能性があるというので、東京にその本社がある『株式会社ホノルルカントリークラブ 東京支部』の代表取締役である、元々現地で長年『H.C.C』の支配人を務めていた田代博嗣氏(バーニーズニューヨークの初代社長で、その後グッチジャパン社長にも就任した田代俊明氏の御曹司。)に全てをお任せし、滝さんと交渉をしていただいておりました。

 

現地ホノルルではメンバーである僕の友人たちが弁護士を立て、滝さんを訴える訴訟を起こすというので、一緒に参加しないかとも誘われましたが、あの温和で優しい滝さんが、そんな自分だけ儲けて、メンバのことを一つも考えずクラブを売り逃げするとはどうしても思えなかったのと、田代さんの誠実かつ慎重な行動に期待し、裁判には参加せず、じっとその行く末を見守って参りましたが、本日ついに一枚のレターが届き、会員権一口あたり¥100万円の返還ということでとりあえずの決着が済みました。

 

クラブがオープンした1977(昭和52)年当時は、日本での会員権取得金額はおよそ350万円...それがバブル時には2500万円という高額にも跳ね上がったというから恐ろしいわけですが、

 

 

僕が購入した時は、名義変更料に¥50万かかったものの、入会金はジャスト¥100万だったということで、まぁ10年以上も思う存分プレイを楽しませていただいたことだし、トントンということで 僕自身はひとまずこれで納得...同意書にサインをし、田代さんに郵送いたしました。

 

今年の初めにその全てが謎だった新オーナーである『JJKOO HAWAII,Inc』の若き社長らしき人物が、韓国で詐欺の容疑で逮捕されたという情報も耳に入っていたので、ドキドキハラハラの数ヶ月でしたが、やはりさすが滝さん...やることはしっかりやってから身を引いてくれたので(まぁ当たり前のことなんですが...苦笑。)、泣き寝入りせず、ホッと胸を撫で下ろすことができました。

 

(続く...。)