彼の父の世代でもある「キャンティ第一次世代」(三島由紀夫、石原慎太郎、今井俊満、岡本太郎、丹下健三、秋山庄太郎、立木義浩、石津健介、大江健三郎、星新一、黒澤明、黒柳徹子、勝新太郎、伊丹十三、八千草薫、若尾文子etc...。)に憧れ、そこに混じりたくてたむろしてたいわゆるキャンティ族と呼ばれた「キャンティ第二次世代」(福澤幸雄、ミッキーカーチス、かまやつひろし、加賀まりこ、安井かずみ、大原麗子、いしだあゆみ、小川知子、内田裕也、田邊昭知、荒井由美...

 

 

そして我らが堺正章などなどの錚々たるメンバー!!)の当時の逸話だけでも、めくるページが止まらなくなるほどめちゃ面白かった〜。。。

 

僕がいくつになってもレストラン『CHIANTI』に執着する理由もこれを見れば一目瞭然...僕も象郎氏と同じ「都会のお上品な不良時代」を経てこの世界に入りましたが(笑)、手を伸ばせば何でも揃う時代に生きた僕らからすれば、やはりまだこの世に便利なものも何もなく、世界を身近に感じた人もいなかった一世代前の方々が作り上げたパワーには 到底追いつくこともできず、今は その彼の著書を読みつつ、当時の古き良き日本の高度成長期に思いを馳せながら、「癌」を患い この文章を病室のベッドの上で書いている自分が情けない想いでいっぱいであります。。。

 

やっぱあと20年とは言わないけど15年は早く生まれたかったなぁ...。

 

その当時の 一から何もかもを作り上げていく、何もないからこその生みの喜びを感じた華やかな時代から比べると、人類の誰もが 音楽も全てが無料配信の時代となり、何か欲しけりゃAmazonでポチッとすればすぐに手に入るこの便利な時代に、何か逆に寂しさと哀れみを感じるのは おそらく僕だけではないような気がいたします。。。