ざっと簡単に彼のご紹介をいたしますと、慶應義塾幼稚舎、中等部を経て、ラ.サール高等学校から和光学園に転入した時代の豪快な武勇伝を持つ学生時代を経て、父の親友で世界を股にかけて活躍していた国際写真家のロバート.キャパを通じ、高校を卒業後初めてフォトグラファーアシスタントとして社会デビューした後 渡米し、舞台芸術とショービジネスを遊学。さらにフラメンコ ギタリストとして活躍し、世界ツアーも行なった オフブロードウェイの前衛劇六人を乗せた馬車に参加。帰国後 反戦ミュージカルヘアーを皮切りに数々の音楽と演劇を中心としたプロデュースをこなし、後に我が母校暁星学園の大先輩でもある

 

音楽プロデューサー & 作曲家の村井邦彦氏と共にアルファレコードを設立。他のレコード会社では決して扱わない 多くの才能豊かなスタジオミュージシャン細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、吉田美奈子 etc...。)と契約を交わし、

 

 

ユーミン(荒井由美)をはじめサーカス、ハイファイセット、カシオペアといった 、当時としてはとてもユニークで都会的なサウンドを作り上げ 、新たなニューミュージックと呼ばれるひと時代を築く。

 

そして言わずと知れた

 

 

YMO(イエロー.マジック.オーケストラ)のプロデューサーとして世界ツアーを成功に導き、日本を代表するポップカルチャーとして世界的存在に仕立て上げた陰の功労者であり、しまいにはイヴ.サンローランの日本代表やピエール.カルダンのライセンス開発も手掛けた上に、空間プロデューサーとしても活躍...と、一体この人の頭の中はどうなっているのかと疑わざるを得ないほどの破天荒な人生を送られてきた象郎氏なわけですが、やはり僕的に一番興味があったのは 、やはり麻布生まれのスーパーお坊ちゃまとして育ちながら、世界を股にかけて活躍する父の今では考えられないネットワークをフルに活用し、好奇心のままに目の前に与えられたあらゆるジャンルを問わぬ案件を全て自らこなし 成功させるといった、その絶大なる行動力と柔軟な思考能力の凄さ。

 

(続く...。)