一体 何十年ぶりにお会いしたでしょうか?
僕らが20代の頃、まぁ毎晩のように西麻布や青山の、当時最先端かつ隠れ家的レストランやバーで 、意味もなく朝まで共に呑んだくれていた仲間のひとりだった、今や『文藝春秋』を代表する 新規事業開発局長で、文春マルシェチーフプロデューサーの柏原幸太郎氏と、かつては『GIORGIO ARMANI』や全盛期の『Calvin Klein』を始めとする数々トップブランドプレスとして活躍し、今現在は全く畑の異なるフリーのフードライターに転身した高橋綾子嬢のお二方からの熱いご要望に答えて、
今年2度目の 一切情報非公開で一見さんお断りのシークレットイタリアン『チンクエメッツォ』にて会食会。。。
皆似たような年齢ということもあり、久々の再会にもかかわらず 話題といえば 、今後自分の人生に深く関わってくるであろう「愛犬」の話を中心に( 3人ともワンコ命!!)、親の介護や兄弟の確執(これはうちだけか...苦笑)、そして全員東京の都会生まれということで、どうしても避けられない相続問題などなどと、明るいのか暗いのかよくわからない話題(笑)で盛り上がりつつ、近頃こんな話題ばかりだよと嘆きながらも、もちろん僕と違ってお二方は「食」のプロでありますから、僕なんかが知る余地もない高級かつレアな情報もたくさん聞けて、実に有意義な時間を笑顔とともに過ごさせていただきました。
それと バカばっかやってた当時の昔話も楽しかったなぁ...😌。
まずは「泡」で乾杯した後に、バゲットに「ブルーチーズムース」をのせた「アミューズ」から始まった宴でしたが、
この店の代表支配人であります緒方照明氏が奥から引いてきたワゴンを見て、早くもその品数にお二方とも絶句!!
まぁこの前菜の種類を見たら 誰でも驚きますわなぁ〜おそらく『CHIANTI』の3倍はあるんじゃないでしょうか?
お二人はやはり職業柄なのか、おそらく試食も兼ねて だいぶ恐ろしい数の前菜を頼んでおられましたが、(特に綾子嬢...笑。)
僕は可愛く、まずは冷たい前菜で
いやぁ〜今まで食べた「サーモン」の中で一番美味しかったと言っても過言ではない「自家製スモークサーモン」に、
「才巻海老とタケノコのオーロラソース」、
温かい前菜は表面がカリカリで香ばしい「水牛のモッツァレラチーズのフリット ピッツァイオーラソース」...あれだけとんでもない数の前菜の種類でしたが、僕はシンプルにこの3品だけにして、
寒いので「魚のスープ サフラン風味」を初めてオーダー...これがまたいわゆるビストロなんかで提供される濃厚な「フィッシュドポワソン」とはまるで異なり、実に繊細かつ優しいお味でちょっと驚いてしまいました。
(続く...。)