緊急事態宣言明けて、ぶっちゃけ一番食べたかったものはというと、
まさかの1899年(明治32年)創業で、(創業120年超え!!)、常に政財官界のトップの方々や、駐日中国関連のお客様で賑わう超老舗高級中華料理店『赤坂 維新號 本店』一番の名物「フカヒレの姿煮」〜!!
なんとこのお店...中国の周恩来元首相や蒋介石、魯迅までも留学生時代に通ったとされる老舗中の老舗でありまして、
4代目の鄭彬氏は我が母校『暁星学園』の13代下の後輩ということもあり、僕ら暁星仲間はもちろん、家族や仕事関係者ともよく利用させております。
この店での僕ら(暁星OB)の食べ方には2種類ありまして、まずはノーマルにお好きな前菜から海鮮、お肉、豆腐、野菜等と同じく 大きめな「フカヒレの姿煮」もみんなでシェアしつつ、 最後に麺か炒飯を頼む 普通の中華料理店と変わらぬパターンがひとつ。
そしてもうひとつは、ここならではの特殊なオーダーの仕方として(笑)、前菜か何か食べたい一品料理を1〜2種類と少しだけ頼んで、あとはもう「フカヒレの姿煮」のL SIZEだけを一人一枚 かかえ食いして 残ったルーシー(汁)をご飯にかけて食べて終了という 、もうあくまでも「フカヒレ」だけが主役のパターン。。。
で、この日はどうしたかというと、お上品に(笑)ノーマルパターンでいこうと思いつつも、オヤジすぎて結局はそこまでは量は頼めず、
実に中途半端なオーダーになってしまいましたが、まずは
席に座るとすぐに登場する「搾菜と漬物盛り合わせ」からの
大好物の前菜2種...絶品の「押し豆腐の細切り」と
最高級の「ピータン」だけは外せません。。。
そして唐突に「花巻」が運ばれてきたら
いよいよ「フカヒレ」ちゃんの登場〜白湯スープで煮込んだ「上海風」や、よりさっぱりとした風味に仕上げた「上湯スープ入り」もありますが、やっぱりベストはよりコクの強さを追求した「なべ煮込み姿煮」が最高!!
コレだけはホントどこの名店のものでも まるで足元にも及ばず...まだ未経験の方は是非この緊急事態宣言明けを機にトライしてほしい逸品であります。
ここで やはり白飯を頼み、「フカヒレご飯」にして〆てしまうのもアリなんですが、もう少しだけ他のお料理も食べたかったので、その余韻を引きずりながら
プリプリすぎる「海老のマヨネーズソース」と
この上なく薄味なのに この上なくコクがある「黄ニラと鶏肉の細切り炒め」でフィニッシュ...一体どうやったらここまで驚くほど味が繊細になるんでしょうかね??
毎回 本場中国のシェフたちによる このパフォーマンスには心の底から頭が下がります。
まだお腹に多少の余裕がありましたが 、炭水化物は我慢我慢...いやぁ〜やっぱ老舗は雰囲気から何から全てに味があるわ〜。
ちなみに、昔に流行った「森繁久弥の社長シリーズ」的な(古すぎ?)、いかにもお金持ちなおじさま(というかおじいちゃんかな...笑。)とやたらと若くてお美しい銀座のママらしき美女とのカップルが多すぎるのも、いかにも明治から昭和へと、政財界御用達の老舗中の老舗として渡り歩いた店の景色といった感じで、僕は嫌いじゃありません...笑。