2ヶ月ぶりのレギュラーでもある川崎古民家スタジオでの『ワタシが日本に住む理由』収録後は、一目散に東京に戻り、朝の入り時間が早くて行けてなかった『NAGOMI SPA』のサウナでひと汗かいてから、ずっとタイミングが合わず予約が取れなかった、
パスタの魔術師 根岸 輝仁シェフが腕を振るう、ミシュラン1つ星イタリアン『Principio(プリンチピオ)』へ、約15年ぶりに再会した旧友と共にようやく訪問することができました。
凄くシャープで大人っぽく変貌していた友と、「とりビ〜(とりあえずビール)」ならぬ「とりシャン(パン)」で乾杯してから
早速 今宵の1本は、南イタリアのワインらしく力強く濃厚とオススメのCHARDONNAY100%...「CERAUDO IMYR」。
ユリやオレンジ、ミントに蜂蜜、ナッツ等の複雑なアロマを感じる、まさに僕好みの 樽香の程よい余韻が長く続く味わいが 完璧でありました。
お料理は 季節ごとの旬の食材を使用した ¥8580からのコースのみ...この日のメニューは、
まずはシェフ自らが説明にいらした、非常に凝りに凝った 温かい「かぼちゃのスープ」から始まり
右側に添えられたオリーブオイルパウダーと共にいただく「鰹 ビーツ ブッラータ」、
頭の先から全ていただける、すりおろした梨とアニスのジュレをかけた、柔らかい「子持ち鮎のコンフィ」...いや〜美味すぎて参ったなぁ。。。
そして根岸シェフの真骨頂でありますパスタは2種類...
まずは ヴェネト州の伝統的な全粒小麦粉で作られる太めの生パスタ「ビーゴリ」を使用した、その名も「ビーゴリ イン サルサ」...なんとお味はタマネギとアンチョビのみで作られたブラウンソースを絡めておりまして、シンプルながらにもうマジで絶品の一品!!
ちょっと頭を軽く殴られたぐらいの衝撃を感じつつ、早くも2皿目が登場〜
今度は様々なお肉を使用したラグーに、今が旬な「ポルチーニ」ではなく、あえてそこに 珍しい大きな椎茸「八色天恵菇」のスライスを組み合わせた「タリアッテレ いろいろなラグー 八色天恵菇」...はい、これで完全にノックアウト!!
なんて表現したらいいんですかね〜一見シンプルなんですが、とにかく味が果てしなく複雑で、どんだけ細かく丁寧な仕事が施されてるのが、素人の僕でさえよくわかるとでも言いましょうか...いやはや恐れ入りました。。。
さらに重ためで芳醇な香りの赤ワインをグラスで頼んだら、
メインは3種類の中からお好きなものをチョイスできるシステムで(但し個人それぞれではなく、各テーブルで一品のみのメインを選びます。)、この日は
*「鹿児島県産 厳選豚のロース炭火焼き」
*「本日の牛 炭火焼」(+¥2420)
*「フランス産仔牛 フィレ コトレッタ」(+¥1650)...から
薄く叩いた「ミラノ風カツレツ」とは見た目も味も全くの別物であります、果てしなくぶ厚くカットされ、絶妙なレアに焼かれた「フィレ コトレッタ」を選んだら、これがまた 気の遠くなるほどの柔らかさとトリュフの風味、そして真っ黒い大きなカンボジア塩との相性が激ヤバ!!
程よくローストされ 添えられた「万願寺とうがらし」と「あやめ雪かぶ」がまた、最高の脇役としてお口の中でハーモニーを奏でて、もうこの美味しさは 一体どうなっちゃってるんでしょか??
そしてドルチェの「ティラミス」ももちろん涙ものなんですが、
何と言っても 普通のモンブランとは異なり、あえて新鮮な生クリームのみでマロンを包み込んだ「モンテビアンコ」が まさにダメ押しの満塁場外ホームラン!!
ハーブティーも僕の一番好きな「レモンバーベナ」だったし、
〆中の〆で出てきた「メレンゲのお菓子」と「チョコレートコーティングされたイチジク」も言うことなし...
最後にシェフが再びテーブルまで来てくれて「カズさんはもう直接僕にメールを入れてくれれば すぐにテーブルをご用意しますんで、ネット予約なんかしないでくだい。」と言ってくれたのは、ホントありがたいよね〜😌。
いいワインしか置いてないので、どうしてもそれなりなプライスにはなってしまいますが、これからの特別な日のイタリアンは『CHIANTI』か『Principio』で決まりかな...また次回を楽しみに。。。
あっ、そうそう〜まだまだ飲み足らず、帰りがけに
『Didi Grande』に立ち寄り、よせばいいのに
「BREAD & BUTTER CHARDONNAY」をボトルで空けてのようやくの帰宅...当たり前ですが、一瞬にしてこの日の仕事のギャラは消滅致しました。。。(泣笑)