#878 映画『ブレードランナー/ファイナルカット』 | 特に役に立つわけでもないブログ

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個人的な雑記ですから。

近所のシネコンが2週間限定で『ブレードランナー/ファイナルカット』をIMAXで上映するということなので、ゲイのロックスターやおっさん達の恋愛映画には目もくれずにいそいそと観に行きました。『ブレードランナー』を大きなスクリーンで観るのなんて何年ぶりでしょう。もう冒頭の「THE LADD COMPANY」のロゴの走査線出てきたところから懐かしさで涙が出てきました…(^^;

 

 

 

 

 

オリジナル(?)の『ブレードランナー』が公開されたのが1982年。ワタクシはまだ10代でしたwww最初に観たのは葛飾区の青砥駅にあった「京成名画座」という二番館だったと覚えています。そこでドハマりし、その後も当時はまだ隔週刊だった「ぴあ」を片手に、新宿、池袋、中野、早稲田、飯田橋…一体、何件の名画座に行ったことか。まだビデオもそんなに普及していなかった時代だったので、観たければとにかく映画館に行くしかありませんでした。

 

 

 

 

 

この映画は個人的にはもう完璧です。レプリカントが醸し出す生への希望と死の恐怖。そのレプリカントの心の内を解き明かそうとするデッガード。そして特撮が創り出す未来都市の映像美。その中で演技する役者、役者の動作、台詞、音楽…何も文句を付けるとことがない。確かに37年前の映画なので、映像はいまの最新の映画と比べれば粗さを感じます。しかし今回、IMAXの大きなスクリーンで観ると、その粗ささえ“味わい”として楽しめてしまうように思いましいた。そういえば『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』でちょろっと東京のシーンが出てきましたが、あのイメージは『ブレードランナー』からきているとワタクシは思います。

 

 

 

 

 

そして、もう一つ思うのは一番最初のナレーション付きのオリジナル『ブレードランナー』をもう一度大きなスクリーンで観たい。『ブレードランナー』というと何パターン化のバージョンがあって、今回のは2007年に公開された『ファイナルカット』という最も新しいバージョンなのですが、やはり一番観たのは最初のオリジナル版。ナレーションが入るシーンになるとどうしても「前の女房にいわれたっけ…」とか、最初の『ブレードランナー』のナレーションが頭を過ってしまいます。(^^;

 

 

 

 

 

さて『ブレードランナー』と言えばハリソンフォードも良かったけど、とにかくレプリカントの“ロイ・バッティ”を演じたルトガー・ハウアーの好演です。命の短いレプリカントの哀愁を見事に表現した演技は、その後の『ヒッチャー』でも印象的でした。残念ながら今年の7月に他界されたそうです。今回のIMAXでの公開は良い追悼になったことと思います。合掌。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに『ブレードランナー』の舞台は「2019年11月のロサンゼルス」です。レプリカントがタイレル社を襲うのはあと一か月半後くらいでしょうかね。(^o^;