#179 NEWS OF THE WORLD。 | 特に役に立つわけでもないブログ

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個人的な雑記ですから。

 

 

 

 

初めて買ったQUEENのアルバムは『NEWS OF THE WORLD』(邦題は“世界に捧ぐ”)だった。“アルバム”というのは後から知った表現で、当時はまだ“LPレコード”。その頃の値段は2,500円で、まだ中学生だった自分にはちょっと勇気のいる買い物だった。

 

 

 

ダブルジャケットに、得体の知れないロボットがQUEENのメンバーと民衆を襲っているイラスト。日本のテレビマンガ(まだアニメではない)のロボットが、かなり細かいデザインだったのに比べ、このシンプルなロボットのイラストはいかにも外国っぽく、また不気味な印象を受けた。

 

 

 

数あるQUEENのアルバムの中でも、このアルバムはかなり無骨なイメージのアルバムだと思う。QUEENのサウンドといえば荘厳で華麗なコーラスが特徴の一つだが、そのコーラスワークが極端に抑えられている。まるで一発録りのガレージロックのような印象すら受ける。

 

 

 

このアルバムが発売されたのは1977年。ユニバーサル盤のライナーノーツでも書かれていたが、世間では「パンクロック」が一世を風靡していた時代。パンクロックはQUEENやエルトン・ジョンなど、当時売れっ子だったアーティストを“商業ロック”として一斉に攻撃し、SEX PISTOLSのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)は「ROCKは死んだ」と言い放った。

 

 

 

その「パンクロック」に対してQUEENが出した答えが『NEWS OF THE WORLD』だった。オープニングの“We Will Rock You”で(取り様によっては)パンクをガキ扱いし、2曲目の“We Are The Champions”で「オレたちが王者なんだよ」と高々と歌い上げる。さらに3曲目は“Sheer Heart Attack”でROCKファンのハートを直撃してしまった。QUEENはこのアルバムで音楽的な懐の深さを魅せ、まさにROCK界の王者であるということを世界に知らしめた。

 

 

 

そう考えると、アルバムジャケットの得体の知れないロボットは、「パンクロック」を示しているのかも知れない。このアルバムでイギリス・ヨーロッパ市場を席巻したQUEENは、次のアルバム『JAZZ』から徐々にアメリカ市場制覇に動き出していく。しかし、よく考えるとまだデビュー4,5年のバンドが「王者だ!」と歌うのだから、“オレ様”だなぁとも思ってしまうが…(^^;

 

 

 

“We Will Rock You~We Are The Champions”

 

 

 

 

 

“Spread Your Wings”

 

 

 

 

 

 

“My Melancholy Blues”

 

 

 

 

 

 

それではまた。

ごきげんよう、さようなら。(^^)/~

 

 

 

And we'll keep on fighting till the end...

 

 

 

 

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