前回の記事で資産形成の方程式は

 

(収入−支出)+(資産×利回り)

 

であることから、資産を増やしていくには、

 

①収入を増やす

②支出を減らす

③お金に働いてもらう

 

の3つをすれば良いという話をしました。

 

今回はこの中の、①収入を増やす、②支出を減らすについて

もう少し深堀りしてみようと思います。

 

まず①収入を増やす方法ですが、

(サラリーマンの場合)

・資格取得や役職が上がることによる給料アップ

・営業成績が上がることによるインセンティブ

・労働組合の賃金交渉でベースアップを勝ち取る

・共働きすることでダブルインカムにすることで世帯収入を上げる

副業することで収入源を増やす

節税対策で引かれる税金を減らして手取り収入を増やす

などが考えられます。

 

自営業の方はアイデア、スキル、マーケティングなど、

自分の力次第で収入は上下します。

 

いずれにせよ、昔のように歳が上がれば何もしなくても給料が上がっていく、

年功序列の時代ではなくなってきています。

 

国も働き方改革で副業を解禁する方向に進みだしましたし、

如何に自分自身の知識やスキルを磨いていくかが収入アップに繋がると思います。

 

次に②支出を減らす方法ですが、これはまず手順をお伝えします。

 

⑴数ヶ月家計簿を付ける

⑵支出の項目で毎月大きなウェイトを占めている項目を見つける

⑶テコ入れできる項目があれば改善策を考える

 

という手順です。

 

家計簿は最近だとマネーフォワードやZaimなどのような

スマホで簡単に管理できる無料アプリもあるので上手く活用すると楽です。

僕は現金はほぼ使わないのでアプリだとほぼ全自動で家計簿が付けられていきます。

 

「アナログ派だし、細かい作業も苦手」というような方は、

支出の項目(食費、交際費、交通費など)10項目ほどのファイルや箱を作り、

レシートをその中にとりあえず入れていき、一ヶ月ごとに集計してみます。

 

集計するときも、細かくする必要はありません。

なぜなら、テコ入れできそうな項目を見つけ出すことが目的ですので、

ざっくりとした金額だけでも十分なのです。

 

実際の僕の例で今の流れを説明してみますと、

 

・⑴⑵で「食費」の項目が結構割合を占めていることが判明

・⑶で「食費」の内訳を見たところ、コーヒー代がかなり多いことに気づいた

(会社の近くにベローチェがあり、毎日昼食後にはアイスラテを買っており、

 平均一日1.5杯ほどのペースで購入していた)

・休日も基本的にコーヒーは同様のペースで飲んでいるため、

 270円×1.5杯×30日=12,150円ほど使っていた

・コーヒーは好きなため、やめることは無理

・会社の近くにローソンもあるためそちらで購入することで代用

・150円×1.5杯×30日=6,750円

・12,150円−6,750円=5,400円

 

このように一項目の改善策を考えただけで、

年間64,800円(5,400円×12ヶ月)の支出削減(=資産形成)ができました。

 

もちろん他にもいろんな項目がありますので、

各項目見直すと本当に大きな効果がでます。

 

今は食費の例で話しましたが、一番楽で効果が出やすいのは、

自動引き落としになっている項目を見直すことです。

家賃(ローン)、水道光熱費、保険、通信費などです。

 

自動引き落としの項目は一度見直せば、あとはその効果がずっと続くので

いちいち考える手間がなくて楽です。

 

例えば、冷蔵庫の温度設定を「強」から「弱」に変えるだけで(約1秒)、

月500円〜1,000円ほど電気代が下がりますので(製品により異なる)、

年間10,000円ほどの支出削減です。

 

あとは効果が大きかった項目は携帯代です。

僕はiphoneユーザーですが、SIMは格安SIMを使っています。

当初大手キャリアの時は月9,000円ほどでしたが、

3年ほど前に格安SIMに切り替えたあとは月3,000円を超えたことがありません

キャリアメールなどのキャリア独自のサービスは使えなくなりますが、

それ以外は全く同じですので、特にサービスを使っていなかった僕は

単純に料金が三分の一になっただけです。

 

このように①収入を増やす、②支出を減らすことを意識してみることで、

上手く資産形成につなげていただければと思います。

 

もちろん、いくら収入を増やしても、支出削減しても、

使ってしまっては資産は増えません。

 

資産はお風呂と同じです。

いくら蛇口をひねってお湯が入る量を増やしても、

栓をしていなければお湯は貯まりません。

きちんと栓をすることでお金は貯まります。