アート散歩
 
イサムノグチ展とおなじ館内での展示会にて
 
 
 
増山たづ子
シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田
ズミニュク・セカル
ジョナス・メカス
東 勝吉
 
一番印象に残った
増山たづ子さんの写真とつづられた文章
 
ダムの建設のために、それまで生活していた村がなくなるまでの
膨大な写真の数々
 
還暦を迎えてから、初めて写真を撮り始める
 
 
 
村の人々の生活

 

 

 

イラというのは たづ子さんのこと

 

夫が戦争で行方不明で帰らぬ人となり

その時から たづ子さんの

いつもそばで話し相手になってくれていた木について

心配な様子が書かれてあり

 

 

私にはこの木が自ら枯れていく様子に潔さのようなものを感じ

 

その様子を見て。たづ子さんが

 

「イラもさびしい、さびしいとばかりいっておれん。

その時、その時のあたえられた運命の中から、希望と夢を

もっていかないとな。」

 

こう書かれてある言葉が

今、コロナで疲弊している私たちにも

通じるな、と感じます。

 
 
そして、ダム建設を悲しいけれど憎むのではなく
私たちは寂しいけれど、
ダムができることで、役に立つ人々がいるなら幸い
という事も書かれてありました
 
普段は写真を沢山撮ってくるのですが
胸がいっぱいになって
今回は記憶に撮りためました
 
是非見てほしいなと思う展示会でした
 
 
この方
ジョナスメカスさんの写真もノスタルジックで
とてもよかったです

 

 

 

 
 
いくつになっても、何かをやったり始めたりに遅いことなんて
無いし
今自分がいる状況下の中で
どう前抜きにとらえて、日々を暮らしていくのかが
大事だな とあらためて感じさせてくれた展覧会でした。