2024/03/30

箱根・鎌倉を回る家族旅行。昨日は強風の箱根、今日は初夏みたいな陽気の鎌倉。今は横浜・桜木町のホテルで眠れずにこれを書いている。箱根は天候がいまいちで消化不良気味だったけど、今日の鎌倉、特に北鎌倉の品のよい田舎のような街並みとふわっとした空気感は他にはない感じで、好印象。鎌倉で大学生活を送った母は、とても嬉しそうで、80歳の足取りがそうとう軽い。疲れたけど、よい旅になったかな。明日の中華街はいかに?

小川糸「ツバキ文具店」。もともとは鎌倉が舞台のこの本を長女が読んで、母と鎌倉の話で盛り上がり、じゃあ鎌倉に行こうか、となって、この旅の行き先が決まった。せっかく鎌倉に行くのだからと、私も読んでみたのだか、50過ぎのおっさんでも楽しめる小説になっている。作中に、本文とは別に挿し絵的に出てくる手紙がとてもよい。やっぱり小説家は手紙もうまいんだ、と感心する。人に読ませる小説を書くためには、どんな文章力が必要なのかが実感できる。旅の中、続編「キラキラ共和国」を読み進めるが、これも悪くない。続編の続編もあるみたいで、しばらく楽しめそう。