2024年5月20日(月)
快眠ではなかったな…
なんか変な夢をずーっと見続けて、夜中に何度か目が覚めた…
だからか…
何故かこの日だけマナーモードになっていた携帯の、バイブ音で目が覚めた。
ぴょん!
父さんがおかしい!
すぐ来てっ!
電話に出ると、このフレーズを繰り返す母親。
何を言っても聞く耳を持たない。
一度電話を切り、数分後、こちらからかけ直し。
母親が喋りだす前に言いました。
救急車呼べ!
(母親)もう呼んだ…
〇〇病院に搬送される。
わかった!
顔も洗わず、そこら辺にあった服を着て、車で飛び出しました。
救急車と同時に到着した私。
お巡りさんに怒られる…
ストレッチャーで降りてきた父親の顔は、かなり苦しそうでしかめっ面。
ってことは…
意識はある!
ひとまずホッとしました。
担当医が来るまで待たされ、その後すぐに脳と血液検査。
異常なし
おそらく三半規管が原因とのこと。
朝起きて(ジージみたいに起床が早い)、一人で朝ごはんの箸を出たりしている時、急にぐるぐる目が回りだしたみたい。
めまいが酷く、嘔吐し、立っていられなくなって倒れてしまった…
自営業の名残で、いつも携帯を持ち歩く人。
2階にいた母親に電話をしたみたいです。
とにかくめまいと吐き気がひどく、目も開けられずに苦しむ父親…
私はこの父親が、寝込んだりしたところを見たことがありません。
怪我はあります。
お酒も強く、どれだけ飲んでも、千鳥足にすらなりません。
その父親が…
ストレッチャーの上で苦しんでる…
私の目に焼き付きました。
おそらく、一生忘れられない映像となると思います。
父はこの日から、入院となりました。
2024年5月21日(火)
吐き気は酷いものの、目が開けられるようになりました。
2024年5月22日(水)
寝たきりのまま…
テレビを少し見たり、喋ることも少しずつするようになりました。
そして…
2024年5月24日(金)
車椅子に乗れる気がする!
本人の意志で、三半規管の検査に入りました。
途中でやっぱりめまいが酷くなり、吐いて検査中止。
午前11時半頃…
仕事中に一本の電話。
脳梗塞の疑いで、脳外科に救急車で搬送されることになった!
すぐ来て!
母親の声。
は?
え?
脳は綺麗って言ったじゃん…
駆けつけた脳外科で、すぐに検査を受け、先生に告げられた言葉。
小脳梗塞を起こして、既に数日経っています。
今更手術することもできないし、治療とリハビリをしましょう。
目標は、自立歩行です。
……。
返事すら出来ませんでした。
あの父が…
父ちゃんが…
目標が自立歩行って…
母の話では、いつまで経ってもめまいが良くならないからと、もう一度脳の検査をして、脳梗塞の疑いと言われて脳外科のある病院に緊急搬送になったと。
もっと早く見つかっていれば…
その思いから離れられません。
こんなことを言ってはいけないのはわかってる。
でも…でも…
田舎じゃなかったら、町医者に搬送されることもなかったかもしれない…
今現在、吐き気も治まり歩く練習をしているようです。
毎日電話をかけます。
声に元気がありません。
足の悪い母親のこと、仕事をしながら荷物を配達する私のこと、お金のこと…
いろんな心配をしているみたいと、看護婦さんから聞きました。
父ちゃん!
私が全部引き受けてやるわ!
コロナ対策で面会禁止。
焦らず、時間をかけてでも、元の父ちゃんに少しでも戻って欲しい私。
そして…
早く笑顔を取り戻してほしい!
受け入れるということが、どれだけ辛くてどれだけ大変かはわかるけど、前に進むしかないんだよ…父ちゃん…
笑顔で帰ってくることを信じて、私はいつもどおりの生活に戻ろうと思います。