先程、家に帰ってきました。


家は小さく細い道の角にマンションがあります。

その角に重~い雰囲気をかもし出すカップルがいました。


明らかにケンカです。


彼女はピンクのスエット地のワンピース。

彼氏はデニムにボーダーのT-シャツ。


バレない様にサングラス越しにジックリ見てしまいました。

2人の服が分かるくらい、生地が分かるくらい見てしまいました。



彼女は道とマンションの間にある壁にもたれ、

彼氏は小声で何か彼女を説得するかの様に話しかけていました。


小さく細い道とは言え、人通りは多いです。

行く人行く人結構見てました。


バイクを降りて、一度部屋に入り再び財布を持ってコンビニにタバコを買いに行こうと外に出ました。



まだ、その角には重~い雰囲気が漂っていました。

長期戦の模様です。

いつから試合開始になったか分かりませんが、雰囲気は延長12回と言った模様です。





そんなカップルを見ていたら、自分の過去の淡い恋の思い出が頭に出てきました。




あれは確か、今の家に住んで間もない頃、当時の彼女と家でケンカ。

外がドシャ降りの日です。


しかも夜中です。


お互い、まだ若輩者でワガママで自己主張が強く、

相手の意見を聞きませんでした。


カッ~っとなった当時の彼女は、突然家を飛び出し、

ドシャ降りの中、傘も差さずに出て行きました。


まるでトレンディドラマの1シーンです。

カッとなっていたのは、僕も同じです。


トレンディドラマの石田純一なら、スグに追いかけて彼女の片腕をガッと掴んだかも知れません。

でも、僕は石田純一にはなりきれず、浅野温子を追いかけるような男にはなりきれませんでした。



ココまで意味分かります?

話しについて来てますか?


分からない人は置いて行きます。



5分くらい経った頃でしょうか?

素に戻った僕は、心配になり豚のT-シャツを着て傘を差し、外に出てみました。


すると・・・。



今日、カップルがモメていた、あのコーナー(角)に

ビチョビチョになっている彼女がいました。



マジで実写版トレンディドラマです。

まるで浅野温子がそこにはいるかの様でした。


でも、石田純一は豚のT-シャツは着ないと思いますが・・・。




そっと、傘を差し伸べました。

雨に打たれている彼女は、僕の差し伸べた傘で一時の雨をしのぎ、僕は家に戻るように促しました。


でも、そこは僕。

ケンカをして、彼女がドシャ降りの中出て行ったのにも関わらず、

部屋に入るように促したのにも関わらず、マンションに入る時は深夜だったので

物音を立てない様に注意しました。


東京って感じです。


俺って感じです。



部屋に戻って、素に戻った僕は冷静になり、

雨に打たれてビチョビチョになった彼女は冷え込み冷静になり、軽く話しました。


そこからはあまり繊細には覚えていませんが、

恐らく、格好つけてバスタオルを渡しシャワーを浴びてくれば的なやさしい言葉をかけたと思います。


ココだけはトレンディドラマ全盛期の石田純一より僕の方が上だったと思い込んでます。

勿論、このシーンでも豚のT-シャツですが。




自分の過去の淡い恋の話しをするのは恥ずかしいですね。


今日、モメていたカップルを見た時に、この事を書こうと決め、

タバコを買おうとコンビニに行くまでに当時の彼女にメールをして書くことを了承してもらい

公共料金の支払いとか飲み物とかお菓子とか買ってコンビニで20,000円弱使って帰宅したら

タバコを買うのを忘れました。


でも、タバコより淡い恋の思い出の方がずっと、ず~っと良いです。

タバコは買い忘れることがあっても、この恋の思い出は忘れないかと思います。



んん~。

メルヘンチックぅ~。