おはようございます
昨日のブログで書いた初摘み茶のその後について。
昨夜は1時間毎に茶葉を優しく揺すりながら、
発酵の様子を見守っていました。
やがて
茶葉の褐色エリアが広がって行くにつれ、
青臭い香りから、
蘭の花、バイカウツギ、ロウバイ、モクレンの香りにも似たものへと
変化していくのがわかり、
この時点であたかも初恋のようなときめきを覚えた私。
午後6時
午後10時
夜中の12時
午前3時、香りは私の狙いどおりに達してくれ、
もう発酵はここまでとし、
今度は鉄鍋で弱火乾燥工程に。
かつて中国浙江省で龍井茶を作ったときのように
素手で茶葉を鍋に押し付けたり、上に掬い上げたり、
やけどに気を付け、
茶葉を焦がさないように(焙じ茶を作るのではないから)
最も注意が必要な工程です。
そして午前4時
さあ、試飲タイムです🎉
茶葉を蒸さずに釜で炒る作り方、
所謂「釜炒り茶」
そして半発酵させているので
「烏龍茶」です。
香りを重視して仕上げたつもりですので
ガラスの蓋碗で淹れてみましょう。
まず、水色(茶の色)は
ごく淡い萠黄色。
釜炒り茶は日本の緑茶のような緑色にはなりません。
1煎目の感想。
この清らかな香り〜〜〜
中国語の「清香」以外の何物でもなく、
自慢じゃないけど、安渓観音王にとても近い香り〜〜〜
1煎目は
口中に載せた瞬間にも、
コロコロと香りが転がり
別な宇宙へ連れ去ってくれる感じ。
あくまでも甘く、浮揚感に満ちた新茶になりました。
2煎目は
粘りつくような甘さとコクが加わり、
2煎目を終えた茶殻の状態。
(緑の部分が少し残ってますから、
紅茶ではないのです)
という次第で、初茶はたった50gしかできない
大変希少なお茶となりました。
亡き母の仏前に供えて、
夜明け方、独りで過ごす
至福のティータイム。
早くもウグイスが高らかに夜明けを告げにやって来たようです。
この初茶は、私のお茶会を楽しみにしてくださっている皆さんと
ご一緒に頂けるよう、
コロナ終息の日を待ちわびております。
こうなると2番摘みでも作りたいですね❤