北海道のお庭巡りの最後は苫小牧の山中にあるニドムリゾートでした。

数年前にオープンしたゴルフ場、結婚式場などを有するリッチなリゾートということですが、鬱蒼とした森の入り口から建物に到るアプローチはよく手入れされた保養地らしい佇まいでした。

建物から森の中にひっそりと隠れているガーデンまでは更に15分ほど森の小道を歩いていきます。まだ知らない方が多いかも知れませんが、「シピリカ」という名前のガーデンは、上野ファームの上野砂由紀さんがデザインされたそうで、想像を遥かに上回る素敵な雰囲気を持つイングリッシュガーデンでした。


少し海風を感じる良い風が吹き抜けて、暑さに参っている私たちの体が水切りされたお花のようにシャキッと戻っていく感じがしました。

パステル調の優雅な色合いのバラ達がちょうど花盛りをむかえて生き生きと咲いています。



広い芝生の周囲は煉瓦の塀で囲われたボーダーとなっていて、



ボーダーには 植物がゆったりと植栽されています。



宿根草とバラのバランスが巧みに計算されていて、ほどのよさを保っているお庭、流石、上野さんらしい植栽と感心するばかり。



自生している白樺、トウヒ、モミ、などの樹木が背景にあり、お花の色が実に美しく見えます。



構造物は最低限の数に押さえているため、お庭が伸びやかに自然風に見えるのかもしれません。



奥の方に結婚式を行う教会やテラスがありました。




ここでガーデンウエディングができたら素晴らしいですね(*^^*)







ランチをとることになって、レストランのあるメインハウスに戻りました。
写真後方に写っているのは、生演奏をしてくださったポーランド人のカルテット。常駐で館内生演奏をして下さるそうです。



フレンチコースランチも申し分のない美味しさで、眼も耳も口もお腹も幸福感で満たされ、素晴らしい旅の思い出になりました。

このホテルは一般的な宿泊もできるようで、別棟ロッジ貸切りで利用するのも楽しそうです。

という訳で、ようやく北海道のお庭巡りは一丁上がりですね。
人様のお庭を見るだけとは、いいとこ取りで申し訳ないほどです。
日頃の丹精あってこそのオープンガーデンです。
私も遅ればせながら、明日から手入れに着手しなければ。

今日もお読みいただきありがとうございました。