軽井沢のオープンガーデン訪問記の続きがまたまた遅くなりました。

軽井沢では個人庭のオープンガーデンの組織はないと聞いていましたが、特別のお計らいで2庭を拝見させていただきました。一般公開はなさらないそうですので、場所・お名前等は伏せさせて頂きますね。

雨のために写真がないのが残念。

お訪ねしたお庭は別荘地の一角にあるお宅。
地元に自生している山野草を下草に、色々な雑木を植え込んだシックなグリーンガーデンでした。季節的に、フウロソウやヤブイチゲ(フタマタイチゲ)や山紫陽花などが点々と咲き、秋にはさぞかし紅葉が綺麗だろうと想像が膨らみます。色とりどりのお花で埋め尽くされるお庭とちがう、静謐な魅力を感じます。奥さまはお庭の植物を収穫してリースやアレンジメントの作品をお作りになるそうで、室内に飾られた作品とインテリアも洗練された見事な眺めを作り出していました。

もう一軒のオープンガーデンは、ご年配のご夫婦が力を合わせてお作りになった広いお庭でした。完璧にお手入れされた芝生が真ん中に広がり、それを取り囲むように「カエデの小道」と名付けた多品種の楓やモミジが両側から繁る小道が通じています。軽井沢特有の火山岩が苔むしていい味を出しており、とても素敵な楓通りを作っていました。植木の世話は全部ご主人、芝生の花壇は奥様が担当しているそうで、健やかに育ったお花が雨日を明るく引き立てていました。庭にある四阿には囲炉裏がしつらえてあり、薪をくべて湯を湧かし、お茶を淹れて下さいました。なん十年ぶりに、薪から立ち上る煙を吸いながら、奥様お手製のチンゲン菜の浅漬けに舌鼓を打ち、懐かしいティータイムを楽しませて頂きました。心が芯からホッコリするおもてなし、皆にとって実に幸福な一日でした。

軽井沢レイクガーデンのような大型庭園の素晴らしさは言うまでもありませんが、個人庭園の庭主さんにお会いするオープンガーデンは別な素晴らしさに満ちています。私たちを快く受け入れてくださいました庭主さんたちに心から御礼申し上げます。

これでようやく軽井沢訪問記にケリがつけられてひと安心です。

梅雨の毎日、桃の大枝切り、薔薇の花柄摘み、草刈りを本格始動しています。梅雨庭は働く私を(今のところ)優しく受け入れてくれてるようです。怪我しないようにしなくちゃ。