今日は思い出話を聞いてください
1964年10月10日、私は75,000人の観衆と共に代々木スタジアムに座り、日本初の東京五輪開会式を観ていました。
当時の私は高3の女子高生。ラッキーにも開会式に招待してくださったのは、親戚でも親でもなくて、住んでいた県の教育委員会の采配によるものでした。

県教育委員会が県内高校生2名(男子と女子一名ずつ)を東京五輪開会式に招待するプロジェクトがあったそうで、本人の私が知り得ないところで選考されたようでした。いきなり夢のような朗報を聞いて本人より周囲の反応が凄かったのが忘れられません。宿泊滞在費全てご招待で、しかも県の方が始発駅から我々に付き添ってくださるという、超ビッグプレゼント(当時としては破格のご招待だったので)でした。

聖火台を右手間近に望む観覧席から力に満ちた開会式の進行を見ていますと、日本という国がこれから発展していこうとする物凄いエネルギーをビンビンと感じ、何故か涙が止まらなくなるのでした。



日本が貧しさを克服して飛躍しようとする時代に、東京での初のオリンピック開会式という歴史的瞬間に居合わせたことが、その後の私の人生に大きく影響を与えたのは言うまでもないことでした。

今日は私の思い出話を聞いて頂きありがとうございました。