前稿の続きです。
下野市郊外に建つM 邸へ。

「お母さんと息子さんとニャンコたちのアートなお庭」

下野のお庭はどちらのお宅も開放的なデザインが目につきました。
中でもM さん宅は、道路のどこからでも入っていけそうな親近感あふれるお庭です。
デザインや構造物の工作はすべて50代の息子さんがなさっているとのこと。
廃材を上手に入手して、アーチ、パーゴラ、トレリス、塀、息子さんの隠れ家、などに変身させている才気とユーモアにはホトホト感嘆させられました。

枕木、木の杭、煉瓦をふんだんに使えるのも廃材だからだそう。



杭を組み合わせたパーゴラの野性美


元は和風庭園だった痕跡も残っています。


白いモルタル塀に埋め込まれたテラコッタ鉢は縦半分にカットされ、ポーチュラカの花が明るいホワイトを背景に雰囲気を出しています。
足元もポーチュラカでカバーされていて、煉瓦の小道を歩くのが楽しくなります。


楽しんでいるのは人間ばかりではなく、片手に載りそうなキティちゃんもこのお庭が大好きみたいですね。


張り出しているタープにご注目あれ。
何かがいますよ。
ニャンコさん2匹がお昼寝中。



ここにも❗
私たちが大声でしゃべっていても全然関係なさげに熟睡中でした。



心を掴まれるスポットです。



コーヒー豆の麻袋を下げた小屋がありました。
これも「廃材ハウス」です。
本体はトラック用のコンテナだったそうですが、今は息子さんの休息所(隠れ家)。
屋根にお花を飾り、コンテナ外壁に窓を開けて開閉できる戸を加え、出入り用ドアーを付けて快適な個室に変身させた小屋には、「凄い」としか言えません。
室内の撮影は遠慮しましたが、テレビを見ながらゆっくりできる素敵な男の隠れ家でした。古いソファーを自ら縫い直したと伺ってますます興味深く拝見させていただきました。

ガーデニング誌の真似でないクリエイターのお庭作り、実に素晴らしいの一言です。お母さんは植物の世話をしながら6匹の猫ちゃんのお世話。大きな幸せの形がここにあると確信しながらおいとましました。


最後のお庭はS さん宅「夫婦で作るバラのある暮らし」
300株は下らないというバラのお庭です。
バラだけでなく、生えてくる一年草や宿根草を大切にしたいとおっしゃるお庭では伸び伸びとお花たちが咲いていました。
最も綺麗だったコスモスや菊が台風で折れてしまいお見せできなかったと残念そうでした。




鉢植えのバラも100鉢はありそうですが、本当によくお世話なさっているのがわかりました。最盛期の6月には4、500人の見学者がいらしたそうです。


これからもお二人で楽しくバラ庭のお世話をしてたくさんの方に感動をもたらしてくださいますように。

🌼

これで下野オープンガーデンのお話はおしまいです。
後編もお読みいただきありがとうございました。