なかなか描き進まないでいる、習い事の一つが「ポーセラーツ」です。
一般的なポーセラーツは、
陶磁器の上に転写紙を使用し図柄を写して焼き上げる、簡単な方法を採用するようですが、
わたしの先生は、マイセン窯の専門職の方から直接指導を受けられ、
すべてを丁寧な手描きで仕上げるメソッドを伝授してくださいます。
色はすべて、専用の金属の粉(絵の具)に毎回自分で
コパイパオイル、ターペンターオイルを加えて練り上げてから描きます。
色の準備をするのにも、油絵や水彩のような気楽さでパレットに絞りだすこともできず、
細心の注意が必要、したがって相当の集中力と忍耐力がないと続かないのです。
大雑把な性格の私には何よりの自己修行になって(笑)
オーバルのお皿に黄色い薔薇を描いていましたが、
下絵を描き、1回目の焼成、
濃淡を強調する補筆と細部の棘などを施して2回目の焼成、
花芯のアクセントを加え、左右のリボンに薄く彩色して3回目の焼成、
ということで、月1回の通学で、3ヶ月かかって仕上がりました。
私なりに苦労して描き上げたものですから、大切な方にお送りするつもりです。
こちらのは、小さな蓋つきの容器。
ヤグルマソウとフラワーブルーの無地の部分を側面に。
蓋の部分はヤグルマソウのリース模様です。
身の部分にこれからゴールドの金具をつけてもう少し華やかに仕上げる予定。
筆を動かしている時間は忙しい私にとって至福そのもの。
今日はスノードロップとワスレナグサのお皿に着手したところ。
完成が待ち遠しいです。