毎日の暮らしの中で聞こえてくる日本語、
その使われ方に「ちょっと待った!!その言い方に異議あり」
と思われることがありませんか?
たぶん50代以上の方であれば、私同様、しばしばおありになるのではないかしら?
若いTVタレントはもちろん、アスリート諸君まで、
(いいや、なんと、NHKアナウンサーの一部の人までもが)
口にしている日本語、
それらを聴くたびに気持ちが悪くなります。
アナウンサーやTVコメンテイターに関しては、
その影響力を考慮して、
局側が基礎的な教育をきちんとし、
おかしな日本語を使った場合は厳重注意の上、以後直してもらうようにしないと、
若者たちが間違った日本語を聞いて何の疑問も持たずに真似てしまいます。
本離れをしている若者が多いから特に、ね。
たとえば、
① 「・・・・だと思うので、・・・・です(します)」は×
→ 文尾が《です、ます体》では、「・・・・と思いますので・・・です(ます)」」でないとおかしい。
「思うので」を使うなら「思うので・・・だ」という《だ体》の場合でしょう。
② 「感動を与えたい・・・」は×
→ 自分から誰かに「感動を与える」などと上から目線の傲慢不遜な言い方をするものではありません。
自分が神様なら別でしょうが、「与える」という言い方は第三者が「・・・は・・・に感動を与えた」というような客観的評価の際に使われるものでしょう。
③ 「すごい・・・」の変な使い方~これは書くまでもなく、よくありますよね。
④ 「お花にお水をあげる」、犬猫に「・・をあげる」、「お肌にパックしてあげる」、
「眉をきれいに描いてあげる」は×
「・・・してあげる」は、相手に対する敬語です。
目上とか他人様に使うものであって、野菜や花や動物に使いません。
肌の手入れやメークの説明で「あげる」の誤用が美容業界の先生方に特に多いですね。
⑤ 「うちのお母さんは・・・お父さんは・・・」は×
いい年をした成人が人前で言う言葉ではありません。はずかしいことです。
小学生くらいなら大目に見ましょう。
でもね、敬語を操る年齢に達する高校生以上になれば
「母は、父は、祖父は、祖母は」にしましょうよ。
友達同士ならいいでしょうが、ちゃんとした席では使い分けないと。
いやはや・・・
きりがないほどほかにもありますが、この辺でやめます。
かくいう私めも、
かつて若いときは、言葉の誤用で
恥ずかしい思いを何度もしてきました。
教えてくれる人がいればありがたいことで、
そうでなければ、
何かのときに自ら気づいたときがチャンスです。
マスメディアやラジオ、テレビ界の皆さんには
正しい日本語を伝えていく責任と自覚がもっともっと必要です。
日ごろ気持ちが悪くて仕方がなかったことを今日は書きました。
以上はすべて私の独断と偏見でございますので、お許しくださいませ。