避難所になっている湯本ニ中で
コンサートがありました。
皆様もよくご存知の、陸上自衛隊中央音楽隊(朝霞)が
こんな小さな中学校へ!
慰問コンサートに来てくださったのです。
特別なご縁があってのこと、
なにしろ、日本競馬などで高らかなファンファーレを奏でている素晴らしいバンドです。
生で聴かせていただくのは(大昔の)東京オリンピック開会式以来、初めて。
ちょうど授業参観の日にあわせて二中のご父兄もいらっしゃいました。
避難所の方々、地域の方々、
近くの湯本第三小学校の児童たちなどで、
小さな体育館はぎっしりの人垣。
FMいわきでも告知したそうですから、聞きつけて参加した人たちも多いのでしょう。
屋外駐車場では迷彩服の皆さんが交通整理などをてきぱきと行っていました。
うわ~~理想的な誘導だワ。
アーミーグリーンの車両が何台も止まっている駐車場!
コンサートって感じじゃないですが・・・
今日のプログラムはこちら
喜歌劇「軽騎兵」序曲(F.v.スッペ)
行進曲「美中の美」(J.P.スーザ)
ホーム・ストレッチ(L.アンダーソン)
トランペット吹きの休日(同上)
「威風堂々」第1番(E.エルガー)
となりのトトロ
アメイジング・グレイス(アメリカ民謡)
ベイ・ブリーズ(真島俊夫)
エル・クンバンチェロ(R.ヘルナンデス)
吹奏楽でこれほど素晴らしい演奏は初めて。
音楽にこめられた自衛隊の皆さんのエールが
心に深く響きました。
司会の丹羽一等陸曹もすばらしかったです。
忘れ得ないコンサートのひとこま。
トトロを聴いてた小学生がリズムをとって踊り出し、一緒に歌い、
もう、会場の心は一つに溶け合っていました。
「エル・クンバンチェロ」の演奏は、まさにブラスバンド本領を発揮するものでした。
いろいろな打楽器を手に持って
しまいには前に出て、自発的演奏する小学生も。
中でも、アメイジング・グレースの演奏は、
震災でなくなられた方への鎮魂歌でもあり、
せつないほどに心を打つものでしたね。
アンコール・・・モチロン皆が立ち上がって拍手がやみません。
コンサートでは異例ですが、
左手の湯本第三小学校の校長先生が、
大きなお声で演奏への謝辞を述べ、自衛隊の皆様にエールを送りました。
続いて、右手の澤井校長先生も負けない大声で、「がんばれコール」を熱唱。
お二人とも応援団長のノリでしたが、会場全員で唱和して素敵なフィナーレでした。
お名前を失念しましたが、鳥取駐屯地からいらしている連隊長さんのご挨拶の中に
命をかけて国難に立ち向かうご覚悟が感じられて
非常に胸を打たれました。
つづいて挨拶をした堀江ゆうじ様は
地元常磐出身(磐崎中学校卒)の若い自衛官。
りりしく立派な挨拶の中に「ハスの花」が出てきました。
泥水につかって捜索するときは、蓮の花を思うのだそうです。
ハスは泥の中で大輪の花を咲かせる、
清らかな水では小さな花しか咲かないことを・・・
同じ磐崎中学校の先輩として(大昔ですけど)
こんなに好青年の後輩が国難に立ち向かって働いていてくれることを
心から嬉しく思いました。
こんなときだからこそ、自衛隊の皆様が
とても頼もしく見えました。
校長先生、教頭先生、歴史的なイベントに参加させていただいたことを
心から感謝申し上げます。