2日間、ブログおさぼりでした。

歳末近くなりますと野暮用が増える商売で・・・今夜はブログで コーヒーtea break しましょ。


生まれも育ちもいわきっ子の私、縁あって、海外飛行機で6年田舎暮らしをいたしました。

その国で借りた家はドングリの森の中。

大人3人で手をつないでも幹を1周できないほどの大木ばかり。

《ヘンゼルとグレーテル》物語に出てきそうなホンモノの森林が母屋に迫っていて、もう赤頭巾ちゃんの気分になれそうなところ、といえばおわかりいただけるかな?


幹は日本で見ていたどの樹木の幹とも違う点がありました。

樹木の色、幹の色が見慣れた茶色でなく苔色、どれもモスグリーンの粉をまぶしたようで、

それはそれは神秘的で美しい森でした。


森は良く手入れされていて春には野生のアネモネスズランが咲き、ラズベリービルベリーが実る丘あり、秋には栗の実や無数のキノコに彩られました。


太古からある原生林かと思いきや、第1次大戦時に植林して大事に育ててきた森であるとのこと。

散歩好きなこの国の人たちは森に毎日出かけるのですが、キノコ一本、草一本盗掘する輩(やから)は見当たりませんでした。

山奥まで踏み入って植物を根こそぎ乱獲する国とは大違い。(どこの国かおわかり?)

道に生えている植物やキノコさえも踏まないように、皆がよけて通りましたし、小さいこどもは親に自然のことをしっかり躾(しつけ)られ教えられていました。



自分たちの「みどり」を大事に守っていこうという common sense が浸透した《大人の住む国》に住んで沢山のことを教わりました。自然環境は「まもろう」とする意識がないと、目先の損得で簡単に破壊されてしまうものですから。


お話変わって、当地いわきでは、後世に保存しておくべき巨木を「いわき市保存樹木」に指定して守っていこうという制度があります。

現在、92本の樹木と26箇所の保存樹林があげられ、それらを維持管理するために補助金が出されています。持ち主は個人であったり、神社仏閣であったり。

本当は、もっと多くの保存樹木に指定したい巨木があるのですが、持ち主がOKと言わなければ指定できないので、承諾していただけなければ、持ち主の都合で”バッサリ”がいつあっても不思議ではありません。


保存樹木に指定されても、一本あたり年間に最大4000円程度の助成金ではまかないきれないでしょうね。

「環境緑化」という言葉が認知されて一時代が過ぎたにもかかわらず、面積の70%以上が山地のいわきでは、緑はそこにあるから、緑を守る必要性をあまり感じないのかもしれません。


私の住む地域には「陸前浜街道」という昔からの古道が通っていました。両側に立派な黒松の松並木がうねり、田園の中に絵のような情景を作っていました。それも昭和30年代に無残にも全部伐採され、無味乾燥なタダの舗装道路になってしまいました。あの景観はもう戻ってきません。


せめて、今残っている巨木を何とかしなくちゃ!日本全国の人が行動してほしい!!!




↑今日の紅葉。いわき市内郷にある国宝白水阿弥陀堂付近の川辺にて。

いわき全体が紅葉の盛りを迎えました。我が家もなかなか綺麗です。(明日、写真撮るつもりです)

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