今日から12月、今年もあと1か月となりました。今週は45年前の年末、ピンク・レディーが日本中の注目を集める中で行われた伝説の武道館公演を収録したライブアルバム「バイ・バイ・カーニバル」についての過去記事を“蔵出し”しています。


あわせて、当時の新聞、雑誌から、ピンク・レディーの大ブームを物語る記事などを取り上げています。今回は、時期は少し後(1978年4月)になりますが、ブームを支えた子どもたちの生の声を記録した記事が新聞の家庭欄に掲載されていましたので、ご紹介します。横浜市港北区の小学1、2、3年生に、子ども調査研究所の近藤純夫氏がインタビューしています。


では、セルフリブログでございます。


【のびのび がやがや「ピンク・レディーどう?」】


 いま日本中の女の子の間で一番人気があるのは、なんといってもピンク・レディー。日曜日は、いつも朝から陽子ちゃんの家にユキちゃん、さおりちゃんが集まってピンク・レディー大会。陽子ちゃんのパパをレコード係にして「ペッパー警部」から新作の「サウスポー」まで踊り続ける。

 ーー踊ってるとこわるいけど、ちょっとピンク・レディーの話聞かせてよ。

 「うん、いいよ。あたしもう、サウスポーおぼえちゃったから」

 「3月25日が発売日だったけど、もっとずっと前からおぼえた」

 (ここでレコードがかかる。全員身体を動かし始める)

 ーーダメだよ、いま話してるんだから踊りだしちゃ。

 「だって、動いちゃうんだもん」

 「学校でもね、給食の時UFOかかったら、みんな立って踊っちゃった」

 ーーミーとケイはどっちが好き?

 「両方かわいい」

 「ケイの方がなんとなく好き」

 「あたしもケイ。ケガしたの、かわいそう」

 「それと盲腸も、足とか目もケガしたし」

 ーーミーは丈夫なんだね

 「うん。いっぱい食べてるから」

(続く)


(朝日新聞、78年4月16日付から引用)