ここのところ、アロマ空間演出のお仕事で、没薬(ミルラ)を使用して創香することが多かったので、最近、大のお気に入りになりました。
初めて嗅いだ時の印象(もう10年以上前の記憶)では、「クスリの匂い」。
そもそも薬の匂いってなんでしょうかね
良い香りとは言いがたいけど、臭くもなく形容しがたい香りでした。同じ印象を持った方も多いかもしれません。
今はとても落ち着く香りに感じますが。
私は、ミルラという呼び名よりも没薬(もつやく)という呼び名の方が好きです。これは中国から生薬として輸入されてきた時の名称だそうです。
いろいろと調べてみると・・・
ミルラは、AEAJのアロマテラピー検定にも出題されるほどアロマテラピー業界ではメジャーな香りですので、ウンチク的な説明はここではしませんが。
・ミイラ作り(腐敗防止のため、内臓を取り除いてミルラが詰め込まれた)に使われていたが、語源はミイラではない
・イエス・キリスト誕生の際の献上物として、旧約聖書に書かれていることは有名
・キリスト埋葬の際にも用いられた
・ギリシャ神話の中で、ミュラーという女性が殺されそうになったところ神々が没薬樹(モツヤクジュ)に変えた。そのあとその木からアドニスというギリシャ神話イチ美少年が生まれた。
エピソード的には「死」が多く出てくるミルラ。
でも、どのエピソードにも蘇生を強く願う気持ちが表れていますね。
キリスト誕生の際は、救世主にふさわしい薬として捧げられた没薬ミルラ。古代の人々は、生死をも操る神のような力があると信じたかったのかもしれません。
いまでは、さまざまな香水にも入っています。
私が最近依頼を受けて、没薬を使って調香したアロマ空間演出は2件。
どちらも、歴史的エピソードを含んだ演出です。
とてもすてきなお仕事をいただけたことに感謝です
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