宮田佳代子オフィシャルブログ「ママレード・カフェ」Powered by Ameba -148ページ目

豆粒ほどの背中・・boyの夢

こんにちは!
新緑がきれいクローバーな季節ですね。

最近のboyは地元の野球チームに入って、
土日は野球浸けです。

気づけば子供のほうが忙しくて、週末のおでかけは、もはや出来ない状況…。

淋しいものです。

子供をつれて『今週末はどうしよう…』なんて悩みは本当に期間として短かったなと振り返ります。

そんな悩みの真っ只中にいるママやパパニコニコ

どうか楽しんでください。すぐに子供のほうが忙しくなります…しょぼん

★小さな背中…2010年5月26日

野球に没頭しているboy。
気づけば朝から晩まで野球のことを考えている様子だ。

何かにこんなに夢中になるのは初めてだね。

boyが自分で見つけた、自分の世界だから、ママもパパも喜んで応援するよ。

クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー

二階のベランダから遠くの児童公園が見える。

新緑の木々の合間に
boyの小さな背中が見えかくれしていた。

ダーとキャッチボールの練習をしているんだ。

『ぼくね、試合に出たいんだ』

『上手になりたいんだ』

私に見せたことのないキラキラした瞳で語るboyの言葉を思い出す。

一緒懸命なんだね。

やりたくてやりたくて仕方がないんだ。

布団干しの手を休め、しばし遠くのboyに見とれる。

小さな背中。

ボールを追いかける。

でもさ、よく考えてみてよ。
まだ8年しか生きてない。
その中で、自分の好きなこと、嫌いなことを見分けて、少しずつ『boyらしさ』を作りあげているのだ。

今のboyは
めっちゃ『boyらしい』よ。

大事にしたらいいと思う。
自分らしさを。

決してずば抜けた運動能力を持っていないことは、私にでもわかる。

器用でないことも。

これからいろんな試練があるね。
勝負の世界だから、選ばれるとか選ばれないとかさ。
みんな仲良くって教えてあげてきたけれどね。
つらい順位付けも体験するかもしれない。

でもどうか、負けないで。

結果を恐れず好きなことを信じて突き進める時間は、人生においてそうそう長くはない。

小さな背中。
戦う背中。
伸びたくてたまらない背中。

…人生をまだ知らない背中。


ベランダからそっと手を伸ばして空中で手の平に乗せた。

小さな小さな君を
ずっと守っていてあげたいけれど、
いつかは一人で戦わなくてはいけない時がくるんだね。

いや、もうそんな時は来ているのかもしれない。






漢字テストに…イラ

まったくもう!
怒りむかっを通り越して
完全ブルー雨

boyが週一の漢字テストを持ち帰った。

幸いboyは漢字好き。国語嫌いだった私と違って習ってない漢字も積極的に書きたがる。

ならば毎回よい点かって?
…とんでもない!

彼は、私を激高させるような答案用紙を、平気な顔で持ち帰る。

バツをもらうのは、漢字ではなく、なんと、『ひらがな』。

字が極端に汚いのだ台風

『漢字テスト』で『ひらがな』にバツ!?


濁点が小さすぎて、見えないじゃんプンプンビックリマーク

バッテンダウン

コレは『き』!?
それとも、『さ』!?

……『も』にも見えるしょぼん

これもバッテンダウンダウン


ちっちゃく書く『ゃ』とか『ょ』が…でかすぎてショック!

これまたバッテンダウンダウンダウン

先生も、本人に自覚させたいとお考えなのかしょぼん
いつもニコニコあせるバッテンをくださる。

長音記号1
長音記号1
ありがたい…台風

けど…。

こういうときには、わたし、かなりクドクドとシツコクboyに説教してしまう。

『意識』の問題だからだ。
ちゃんと書こうという意識。

だって、ひらがなは書けるはずなんだもん~しょぼん

散々、頭に血が上って熱くシャウトしたあとに、

自分のblogでboy誕生の日の寝顔を見る。

『…』

ちょっと言い過ぎたかな。
boyが生まれたあの日、
あの小さな手をみて思ったっけ。

なにか一つでも出来るようになってくれるかな。

一つ出来るようになれば、また一つ…。

ところが今の私、boyの成長が当たり前になり、さらに高望みの連続だ。

だめだめ。

もっと冷静になろう。
出来ないことより、出来るようになったことを評価してあげよう。

自分のblogに教えられ、
またまた私はパソコンの前で昔の日記をめくるのだった。

はじめまして・・boy誕生の日の過去日記

おはようございます。

昨日は500以上のアクセスをいただきました。

皆さん、読んでくださってありがとうございます。


つばさママ、いつもコメントありがとう。

つばさママは8月に出産を控えているんですよね。


昨日のブログで怖がらせてしまったかしら・・。

ごめんね。


でも大丈夫。

出産は確かにどんなママにとっても

初産なら未体験ゾーンなのだから

怖いのはあたりまえ。


体験してみるときっとわかると思うけど、

「陣痛」とは

お腹の子供が「生まれてきたい」と

一生懸命ママにアピールしているからこそ

起こる現象なのです。


ベル  ベル  ベル


お腹に子供ができたと知った瞬間を

思い出してみてください。


だれでもない、この私に、

神様が与えてくださった命・・・。

私を母に選んだこの子は、

いったいどんな子なのだろう・・・。

私を頼りに、

安心しきってこのお腹で静かに誕生の時を待っている・・。

そう思うだけで、いとしくなかった?


そんな風に思えるからこそ、

人間は、長いつわりや妊娠期間を

耐えられるのだと思うし、

十月十日をかけて我が子を

かけがえのない「自分の子供」として

愛していくのだと思います。


どんなに辛くても苦しくても

ママが生んであげなかったら、

生まれてきたい子供は「生まれることができない」のです。




自分の行為ではなく

「助ける」という感覚。

「生まれてきたい」命を、助けるのだという覚悟。


出産直前のママには

きっとそうした「強さ」がすでに備わっているんじゃないかな。


そう思うと、きっと勇気が湧いてくるはず。


つばさママ、

そして出産を控えているすべてのママたち、


がんばれ!


チューリップ紫  チューリップピンク  チューリップオレンジ


★はじめまして・・boy  2002年3月4日の過去日記


昨日の夜、入院してから陣痛を繰り返す。

結局3月3日には生まれなかった・・・。


痛くて痛くて、

いつ終わるとも思えない痛みの繰り返しで

ダーに思わずあたってしまう。


だって、人がこんなに苦しんでいるのに、

ダーったら、居眠りするんだ。

夜中だから仕方ない?

いや!仕方なくない!


「痛いんだったら!寝ないでよ!」


「・・・むにゃむにゃ・・そうだよね~!

  寝ない。寝ない。」


その繰り返し。


痛みの場所は徐々に変わっていく。

夜中からは骨盤が割れてしまうほどで、

わめき続けた。


口の中はカラカラ。


気持ちも悪くまったく動けない。


午前10時。

いよいよ分娩台に上る。


陣痛が始まってからもう30時間以上がたっている。

こんなに生まれないものなのか。


明日の今頃のことを考えてみる。

赤ちゃんの寝顔を見ているだろうか。

幸せにみちているだろうか。


尿のくだはどうしても嫌だと断った。

トイレに行ったけど全く出ない。

途中でまた陣痛が来てヘナヘナと

トイレに倒れこんでしまった。


助産婦さんに抱きかかえられて

分娩台に戻る。


ほとんど30秒おきに波が来た。

どうしたらいいのか全く分からなくなり

助産婦さんの指示どおりにするだけで、

ただただ必死。


「そろそろ力みましょうか。」


そろそろ?

そろそろな訳?


まるでここまでは前座だったとでもいうかのようね。


痛みの波に合わせて思いっきり力むが変化はない。


「赤ちゃんの頭、相当でかいですね。」

1週間前の検診で先生に言われた言葉が頭をよぎる。


「あと何回?あと何時間?」

答えは期待していないくせに

気付くとまわりの人に質問攻めだ。


ダーはただひたすら強く私の手を握っている。


ふと我に返る。

頑張らなくちゃいけないのは「私」だ。


大丈夫。

私に任せて。


「もう、生まれるよ~。」

助産婦さんの意外な一言をきっかけに

あっちこっちから

それまでお世話になった看護婦さんが次々に

私のそばにやってきて

顔をなで、汗を拭いて励ましてくれた。


ありがとう。

私、頑張るから。


何度力んでも出てこなかったのに

突然、何かが挟まる感覚・・・。

今までで一番激しい痛みとともに

「頭が出ているわよ!」の声がきこえた。


ダーがビデオをまわしながら、

涙でぐちゃぐちゃになっているのがわかる。


次の瞬間、

突然「おぎゃー!」という赤ちゃんの声を耳にした。



「はい!男の子ですよ。おめでとう!」


私のお腹には生まれたばかりの

見たこともない赤ちゃんがのせられた。


「これ」が、

私のお腹の中にいた赤ちゃん?

お腹をけって私を悩ませた赤ちゃん?


私達を選んで生まれてきてくれた、赤ちゃん?


感動というよりも、「きょとん」という気持ち。


気付くと体全体が楽になっていた。

長かったつわりがようやく終わって

「いつもの私」にもどっていた。


生んだんだ。


お腹の上にのせられて、

不安そうに小刻みに震えながら泣いている。


突然実感がわいた。


私は「母」になったのだ。


はじめまして。

私達の赤ちゃん。


長くつらい出産は

どれだけこの子にとっても負担だったろう。



とまらない涙と嗚咽で

ぐちゃぐちゃになりながら、

ダーときつく手を握り合った。



生まれてきてくれて、ありがとう。

これから、どうぞよろしく。




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