涙腺

人気番組・アメトークで、

『涙腺ヨワヨワ芸人』

という回があった。

涙もろくてすぐに泣いてしまう…

でも人によってその傾向は実にマチマチで興味深かったな～。

『愛』ネタに弱いウドちゃん。

『頑張っている人』ネタについつい涙してしまうサバンナの高橋さん。

いつもは人を笑わせるのに一生懸命な、明るい芸人さん達が、

本当に心優しく素敵に思えるエピソード満載！

やっぱ涙って嘘がない。

そういう私の涙腺もかなり弱く…。

こんなとこで涙を見せるわけにはいかない！と

必死でこらえること、しばしば。

つい先日もこんなことがあった。

横浜のホテルのロビー付近をboyと二人で歩いていたら

『横浜市立○○中学校

    昭和42年卒業生同窓会』

とあった。

とっさに、集まられたみなさんはおいくつなのだろうと計算した。

昭和42年に中学卒業ということは？

『今年、ちょうど60歳…還暦を迎えるみなさん達の同窓会なんだって！』とboyに説明。

そうか。

還暦を迎えることをきっかけに、じゃあ中学時代の同窓会でもやるか

と言って企画した会、なのだな

そう思ったらなんだか急に、顔も知らぬ皆さんなのに、

どういう気持ちでこの会に参加されているのかな～なんて

想像たくましくなり…。

思わず込み上げてきた、

涙。

多感な時期を共に過ごし、

中学校卒業。

それぞれ別の道を歩み始める高校時代。

駅で出くわす、自分と違う制服を着た友人が、やけに大人びて見えて

なんだか遠い存在に思えたこともあっただろう。

やがて、それぞれに大切な人が出来て、

それぞれが家庭を作り、暮らして行く。

気づくと中学卒業までに生きた年数よりたくさん、みんなと離れた時間がたっていて

やがて、疎遠になってしまう友人も少なくなかったに違いない。

その『友人』たちと、

いったいどれくらいぶりに顔を合わせるのだろう。

びっくりするほどお互いに歳をとっていて

中には名前も忘れてしまってる友もいる…

ただただ、すごいなぁと思う。

時間ってすごい。

つながりってもっとすごい。

私はいつも思ってることをboyの前でたいがい口にしてみせる。

だから、今想像したことは、全部口にした。

するとboyが、ホテルの上階を見上げて言った。

『おめでとう！みなさん！』

boyは泣いてなんかいないけど、

私は、そんなboyを見てまたちょっびり込み上げてきて

『会を楽しんでくださいね』

と言って、また泣きたくなった。

まったくもう

恥ずかしいほど

涙腺ヨワヨワ・ママなのだ。

Ｋａｙｏｋｏ