捜し物見つかる。
帰宅したダーが真顔で言った。
『めちゃくちゃ凹んだ…』
あら、何があったのかしら?
わけを聞くと…
取材先からもどったら、携帯電話に付けていた『ウッディー』のストラップがなくなっていたと言う。
そのウッディーのストラップは、boyからのプレゼントだった。
Toyストーリーが大好きなboyが選びに選び抜いて
ダーにはウッディー、私にジェシーをプレゼントしてくれたものだ。
『え?やっぱりぃ?』
実は私の『ジェシー』も、ある日忽然と携帯電話から姿を消した。
よほど取れやすく出来ているのかな。
続けて二つもなくなってしまうなんて、ひどい。
でもね、実はその私のジェシー…。
つい最近私のもとに帰ってきたのだ。
私のもとに…というより、
boyのもとに…かな。
部屋を片付けていたboyが『これ、ママにあげたジェシーじゃない?』と、ホコリにまみれたジェシーを私に手渡した。
なんでboyの部屋に私のジェシーがあったのか、
どうしても思い当たらない。
なんでかなぁ…。
もやもやした気持ちもあったけど、それよりなにより大事なジェシーが帰ってきたのだ!
私はうれしくて何度もジェシーにホオズリした。
そしたら今度はダーのウッディーが行方不明。
恐らく取材中に球場でなくしたというかららもう絶望的だ。
ジェシーがいなくなった時、これでウッディーは一人ぼっちになってしまったのだと、えらく悲しく感じたから、
今度はジェシーが一人になったことが悲しかった。
せっかく出てきたのにね…。
ところが。
それから2日後の話だ。
私が2階で洗濯ものを干していたら、階下からダーの声が聞こえた。
なにやら、喜びの雄叫びに聞こえた。
『ど~して?ありがとうね!』
ダーが言っている。
私もその喜びの輪に入ろうと、急いで階段を下りた。
理由を聞く前に目に飛び込んできたのは、
ダーが手にしたウッディーだった。
『え?ウッディー見つかったの?』
驚いて尋ねると、ダーがうれしそうに、boyが見つけてくれたんだと話した。
へ~。
どうしてboyは、私達のなくしたウッディーとジェシーを探しあてたのだろう?
いや…
もしかしたら、なくしたウッディーとジェシーは、わざわざboyのもとを選んで戻ってきたのかもしれない。
そういえば…。
ウッディーをなくして凹んでいたダーが、印象的なことを言てたっけ。
『Toyストーリーの映画みたいにさ、どこかに置き去りにされたウッディーが、どこかで悲しんでいると思うとやりきれない』
映画のとおりなら、彼等は夜中に移動する。
人々が知らないだけで、彼等はちゃんと動けるのだ。
そうなのかな~。
戻ってきてくれたのかな?
あまりに唐突に、なくした人が見つけるのでは、つじつまがあない?
それで、
おもちゃ心をわかってくれる子供のもとに戻ってきたの?
もしそうだとしてもね、全然OK。
私はなんの不思議も感じないし、なんの追求もしないよ。
ただただうれしくて。
お帰り
ウッディー
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お帰り
ジェシー。
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