GAPにてお得
boyと二人でGAPへ。
boyったらメキメキ大きくなっちゃうもんだから…
この冬は着るものがない。
お店の入口で店員さんに呼び止められた。
『お買い物の際のお値引き率が決まるスピードくじをやってま~す』
なんだ?なんだ?
手を突っ込める箱がそこにあれば
まずは突っ込んでみる。
幼稚園の時と何にも変わらぬ勢いで、
くじ引きの箱に手をいれたboy。
出てきたのは『20%オフ』のチケットだった。
『わ!うれしい!』
先に声を出したのは私のほうで、
boyはキョトンとした顔で私をみていた。
だって。
私のお財布の中には、先日店頭でもらった『次回来店時・全品15%オフ』のチケットが出番を待っていたのだ。
プラス5%のお値引きはかなりなお得感
それから私たち二人は意気揚々と服選びに入った。
何しろ20%オフなのだ。
boyのシャツなら予定より1枚くらい多く買っても
いいかも知れない。
あれや・これやと物色していたら
店内をうろついていたboyが、私のとこにソソソと駆け寄ってきて言った。
『ママぁ。あの箱にはどうやら50%引きのチケットも入っているみたいだよ!』
げつ
50%引き
ズバリ半額ってわけ
20%オフのチケットをにぎりしめながら浮かれていた自分…。
まだまだ残念な感じぃ
その時『でもママ。お一人様一枚、って書いてあったから、ママもひけるんじゃない?』という悪魔のささやき。
え…。
いいかな…。
お姉さんあの時『お母様もどうぞ』とは言わなかったけど…。
するとboyが、そそくさと私の手を引き、『あっちのお兄さんから引けば?』と、これまた悪魔の声
うーん。
確かに一人一枚ってことは、これはズルではない。
そうだ、正しい解釈なんだ!
自分にそう言い聞かせ、ズンズンとお兄さんに近づく。
お兄さんは私の躊躇も知らず、満面の笑みで私を迎えてくれ、箱を差し出した。『一枚どうぞ?』
私は、黙っているとなんか企みが顔に出そうで、
思わず照れ隠しのように、言葉を発した。
『これ本当に50%入ってるの?』
完全におばさんトークだ
若い店員さんは心得たもので、ニッコリ笑って『入ってますよ~さっきも出ましたから~』と言う。
私は特に吟味するでもなく取り出した二つ折のチケットを、実は目茶苦茶期待しながらをめくった。
『出た』
なんて素敵
最近にないほどの高揚した気持ちを抱えて、私とboyは、二人して服を選んだ。
パンツを1本と、シャツを2枚と、靴下を10足と、私のセーターを2枚と。
boyのオテガラに感謝の意味で、
GAPにくるたびに欲しがっていたデジタル時計1800円も買うことに。
だって900円
さあ!
一体いくら得したのか
バーゲンではいつも必ず会計前に、計算する。
『いくらか』ではなく、
『いくら得したか』だ。
でも今回は面倒な計算は一切いらない。
お会計で出た金額、イコール得した金額だ。
なにしろ
だからね~
『お会計は8350円です』
の声に、思わず二人でガッツポーズ
8350円のお得!
20%オフだったら、3340円しか得しなかったのだ!
笑い止まらず。
ホトバシル喜び。
弾ける元気。
土曜の午後のショッピング、やけに二人で盛り上がった幸せなデートだった。
また二人でくじを引きに来よう。