彼は、人の夢を決して馬鹿にしない。
「それもいいよなぁ」と、
優しい表情で、受け止めてくれる。
「常識が…」とか、
「甘い」なんて、絶対言わない。
わたしも、そんな風に、
人の夢を受け止められる人でありたいと、思う。
なにか、悩んだとき。
どうしようって、不安になるとき。
一人で考えて、ぐるぐるなるとき。
どうしようもなく、涙が出てくる時。
そんな時に、
「わからんけど、一緒に考える」、
「話聞くくらいしか、できひんけど。
一人で泣いて欲しくない」、
そう言って、どれだけでも、待ってくれる。
彼は、そうやって、
わたしの固くなった心を、
少しずつ、ほぐしてくれた。
「一緒に」悩み、
「一緒に」話して、
「一緒に」進む。
その過程で、
色んなやり取りをする。
言いたいことも、
言いづらいことも、
伝えなきゃならない時がある。
そこで逃げずに、向き合うことが、
こんな安心感をもたらしてくれるなんて、
思わなかった。
わたしが一番欲していたのは、
その安心感だったのかもしれない。
(今日行ったとこ、
ここだけ千と千尋みたいだった!)