毎週毎週、同じ注意をしているのに

一向に上達する気配がない生徒さん

(画像の生徒さんではありませんので、、、)


いやいや、ちょっと待てよ

これは、生徒さんの問題ではなく

私の指導に問題があるのでは?


生徒さんの演奏する様子を

しっかり観察してみる事にしました


出してある課題は


⚫︎フレーズごとに指を鍵盤から離して

スラーを付ける事

⚫︎1拍目のお休みの記号、四分休符をつける事

⚫︎自分の弾いている音をしっかり聴く事


以上の3点


ちなみに

弾く前に何度も歌っているし

自分で楽譜に注意点も書かせてあるので

スラーの位置も休符もわかっています


頭(脳)、目、指、耳

そして、精神面

弾けない時の原因は、この中のどれかです


さぁ、演奏が始まりました!


あぁぁぁ、やっぱり

またスラーを付けてないし休符もないまま。

しかも気付かずに、その先まで弾いている


『ちょっと待ったぁぁぁ

ストーップ!!

あのさぁ、今、スラーつけてなかったけど

自分で気付いてた?』


と聞いてみるとキョトンとした顔して

ボーっとしている


『わかった!今日は実験するよ!

ピアノの実験レッスンだよ!』と

その生徒さんに伝えると


『わぁ!実験って理科の授業みたいだね!

かよ先生、面白いね!』と笑います


(こっちは泣きたい気分なのにさぁぁぁ•笑)


ではまず


楽譜を見て(目)、鍵盤をチラッと見て(目)

指を動かして(指)、音を聴く(耳)


『このどれかの動作を1つなくしてみようか?

暗譜で弾ける?』と聞いてみると


『うん、楽譜見なくて弾けるよ!』と言うので

暗譜で弾いてもらう事に!


『いーい?この実験はちゃんとスラーと休符がつけられるか自分の耳で確認できるか?の実験だからね!』


と釘を刺してから演奏してもらいました


こう言う時の子供達の目って

キラキラ輝くんですよぉ


さぁ、演奏スタート!


するとどうでしょう!

スラーを付けずに弾いた瞬間

『あっ!』と言って演奏が止まった


一発でスラーを付けていない事に

自分で気付いたのです


『先生、私、スラー付けてないねぇ』

と、、、


おいおい、先生ずーーーーーーっと

言ってたでしょ

今更かい?今初めて気付いたのかい?


そう言うと笑って誤魔化して

嬉しそうに、また弾き始めました


3週間もグダグダしてたのに

たったの10秒で解決!!


楽譜を見る1つ動作を減らしただけで

耳が開くのです


不思議だぁ!


私が何故その実験をしようと

思ったかと言うと

その子は器用ではないのです

そしてマルチタスクではなく

シングルタスク


複数の事を同時にやる事が苦手な子

ママからもそんな話を昔聞いたくらい


だから、やってみたんです


そして、何より

自分で言うのも何なんですが

生徒さんに対しての声掛けや

これまでのアプローチの仕方を変えた事


私自身が変わった事で

生徒さんが変わったのです

やっぱり子供達だけを責めていたら

ダメなんです


その生徒さん

次のレッスンでは楽譜をみながら

弾いていても、自分の音に耳を傾けながら

弾く事が出来る子になっていました


指導経験の年数なんて関係ない

いかに、その子と向き合って

どうしたらうまくいくんだろう?って

その子に合った指導を考える気持ちが

何より大切なんだ


と言う事で

私自身も演奏する時は色々な角度から

自分の演奏を聴いています


今回は懐かしい聖子ちゃんの夏の歌から

演奏しました


柔らかなイメージと、爽やかなイメージを

掛け合わせた様な演奏にするのが

凄く難しい曲でした


お時間がありましたら

懐かしみながらお聴き下さいね



演奏はこちらどうぞ



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