住む人のいなくなった夫の実家には、本当にいろんなものが残されていますが、古い着物もその1つです。
そのほとんどが30年以上も前の着物なので、買い取ってくれるところはなく、手先の器用な人なら洋服などにリフォームすることもできるのでしょうが、残念ながら私にはその能力もなく、、、ということで処分に困っていました。
以前、もしかしたらこれは売れるかもと、20万円の値札のついた帯を「箪笥に眠っている着物をお高く買い取ります」とうたっている業者に持っていきましたが、3000円にもなりませんでした。
捨てるのももったいないし、何かいい手はないかとネットでいろいろ探していたら、「着物deお針子」というものを発見しました。
簡単に言うと、古い着物を寄付すると、それが発展途上国などで有効活用されるというものです。
 

 
ただし、こういう袋を5000円で購入しなければなりません。この袋に着物を詰めて送付するのです。5000円はミシンの針などの購入費用になるのだとか。
 

 
着物が到着後にセンターから届いたお手紙の一部です。
 
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お送りいただいた着物等は、これからフィリピン人スタッフが中心となって
丁寧に選別作業を行った後に、モンゴルや国内の福祉作業所等にて手作業で主に反物として生まれ変わり、
北欧・欧米を中心に世界各国へ輸出され、販売されます。
また、モンゴルや国内の福祉作業所等にて製造・販売を行うことで、
障がいを持つ方々や開発途上国の方々の雇用に繋がり、世界中の笑顔に繋がっています。

皆さまが大切にされてきたお着物へ込められた想いをしっかりと引き継ぎ、
世界中の必要とされる方の下で大切に有効活用させていただき、
着物の素晴らしさを国内外へ発信していくことをお約束させていただきます。
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おそらく数十年も眠っていた着物がこんな風に誰かの役に立つのなら、着物も義父母も喜んでくれるでしょう。