「繁城之下」 きらきら | kaykay-syusyuのブログ

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好きな中国ドラマの感想と妄想を綴っております

「繁城之下」、視聴しました。

 

人々の様々な思惑と悪意と善意、

多くの要素が絡み合って起きた悲劇を

青年が探っていく先に、何が見えるのか。。

。。私は「きらきら」でした。

悲惨であれば輝き、悲しくとも美しい。

私に見えた「感情」は「きらきら」しかありませんでした。

 

 

物語は、わかりにくいのよね。

登場人物が多いし、時間軸もかなり飛びます。

推理ものなので、なるべくネタバレないように

人物紹介もふくめて、さらっとあらすじを書きます。

 

男主の青年・曲三更を演じるのが、白宇帆。

朴訥で信念の強い、捕吏(警察官?)の若者を好演してます。

彼の師匠的存在である上司の冷捕頭は、

いわゆる清濁併せのむしたたかな役人。

盲目の母と二人暮らしの曲三更は

家族ぐるみの付き合いがありました。

 

(曲三更は頭のきれる青年。

周囲はその能力に一目置くようになります)

 

事件の発端は、その冷捕頭が殺されることから始まります。

頸椎が折れて見つかった死体は、

謎の言葉と共に稲穂が実る田甫の中央に

かかしのように突き刺さっていました。

 

実の父のように慕っていた上司の無惨な死に

怒りを覚えながら、

三更は、捜査を開始します。

 

冷捕頭が通う翠華楼(妓楼)のトップ妓女・林四娘を訪ね、

事情を聞き、彼女の元からの帰りに

殺されたことまではわかったものの、

犯行現場まで特定できないまま時間がたちます。

 

(妓楼一番の売れっ子ながら、

何故か冷捕頭と関係があった林四娘。

それは、妻も娘を気づいていた。。)

 

そして、再び起きる謎の言葉が書かれた惨殺死体。。

同一犯と思われますが、

両者の間には何の繋がりもないのです。

 

事件の手掛かりが見つかったのは、

冷捕頭が家族に残した多額の金銭と書類。。

それは、20年前に起きた

「陸家一家焼死事件」に関するものでした。。

 

(互いに協力しながら捜査をする四人組。

左上は、冷捕頭の娘、

右上は2番目に殺された私塾の師匠の甥、

左下は、三更の頼りになる同僚)

 

 

(冷捕頭の娘役、向湧之。

若いけど上手い女優さん。

主役は存在感濃く、脇役は印象的に。。

先が楽しみです)

 

しかし、手掛かりはあったけれど、

捜査の進展がないまま、惨殺事件は続いていくのです。。

 

(裁判を担当する典吏の宋辰。

何かありそうな役にうってつけの

宁理が演じます。。渋いっ😊)

 

そして、ドラマの中盤から、

20年前の「陸家」へと場面が変わっていきます。

 

一家が焼死し、数人の奉公人しか残らなかった「陸家」。

財産家だったこの家には、多くの謎がありました。

 

(陸家の使用人、陸直。

主人に拾われ、その機転と才覚で

陸家での地位を築いていくのですが。。)

 

20年前の陸家でのキーパーソンはこの陸直です。

他の使用人に慕われ、

暴君である主人の陸遠暴にも

その能力を買われ、帳簿を任されたりもしています。

 

そんな大人の事情も察するような彼ですが、

同じ年頃の友人との交友がある少年らしさもあるのです。

翠華楼の使用人(妓女の私生児)である彼との繋がりで、

陸直は、冷捕吏(当時は平)と林四娘との関係を知ります。

 

(陸直の友人、小宝子。

ちゃんとした名も無く、

妓楼の下働きをしている少年)

 

しばらく「陸家」の物語が続き、

事件の概要もわかっていくにつれて、

見ている側は、冷捕頭の殺人が

復讐なのか、それとも事件隠蔽なのか。。

その迷いと混乱を最終話まで持っていくことになります。

 

この最終話がきつかった~💦💦

wetvで見ることができず、楽天vikiで視聴したのですが、

日本語訳がなく、英語字幕で視聴。。絶望

ただでさえ、登場人物が多く、

しかも過去に因縁を抱えていて、

誰が誰だかわからない。。絶望絶望

その上、1時間40分で、長さ倍増。。って、拷問じゃん!

何度も止めては戻して、確認。。

集中し過ぎて、「三体」がほったらかし状態😅

 

最終話、物語は二転三転とします。

でも、後から考えてみたら、

ちゃんと暗示はされていたことに気づきます。

思わず唸っちゃいましたよ。

 

ネタバレしたくないので、

なんか曖昧な感想コメになりましたが、

私が感じた「きらきら」は、

こんな陰惨で悲劇的な状況なのに、

ところどころに純粋な感情が

散りばめられていると感じたから。。

 

 

それは、林四娘と冷捕頭との心の繋がり。

ほんの短いエピなのに、泣きたくなるほど美しい。。

 

そして、陸直、小宝子、陸遠暴の甥、三人の戯れ。

子どものように、川辺で水遊びをし、笑い、じゃれる三人。

きらきらとした瞬間に浮かぶ陸直の簡素な笑み。

事件の核心に触れるので、はっきりとは言えませんが

三人の想いに胸を突かれます。。

 

暗くて小難しい話ですが、

丁寧な脚本に感嘆します。

若さゆえの純粋を讃えた作品かもしれません。

 

 

 

またもや地味な作品「岁岁青莲」を視聴中。

役者さんたちに、今一つ華がない。

でも、話は、今のところ面白い。

ただ評価が低いので、。。途中でコケるんかな~😅