1月6日に投稿した「2020年観劇はじめ」の続きです。
やはり疲れていたんですね~、きっと。
ようやくお話がわかりました!(笑)
そして細かいところまでいろいろと聞いたり見たりできました。(;^_^A
四世鶴屋南北が得意とする
「すでに知られた登場人物を織り交ぜて物語にする趣向」は
「ないまぜ」というそうです。
このないまぜのために私の疲れた頭では
まったくついていけなかったんですね、きっと。
わかってみたら面白い!
あちこちに笑えるところがちりばめられていて
松緑さんと菊之助さんがダブル主役でかっこいい!❤
菊之助さんは立役なのに傾城姿も見られます。
玉三郎さんや七之助さんの傾城姿は見ていますが、
菊之助さんの傾城姿は初めて!
あんなに綺麗な女形になる菊之助さんの傾城が初めてとは
我ながら意外でした。
女と間違われて遊女として売られてしまう場面、
あれ?聞いたことがある音楽?!
前回は気がつきませんでしたが(何しろボケていたので)
音楽は「娘道成寺」の中のクドキのところと同じ音楽だったんですね!
なんでここで「娘道成寺」のクドキの音楽を使ったんだろう?
きっと何か意味があるに違いないのですが、私にはわかりませんでした。
そして細かいことですが、二幕目の「朝比奈切通し福寿湯の場」で
大江志摩五郎役の彦三郎さん、
悪役なのに肉襦袢を着て登場するとおへそが大きな✖になっていたり、
マッサージされて痛くて悶絶したりとおかしくて憎めなくてかわいいのです。
(そしていつもながらお声が素敵!)
そしてやっぱり粋で素敵だったのは時蔵さんのおせん。
気が強くて男勝り。それでいて色気がある女性をやらせたら
時蔵さんの右にでる人はいない!と思っているくらい
時蔵さんの女形は好きです。
まだ初めていませんが、今年からお稽古を始める
新しい踊りの演目はまさにこういう女性の踊りなのです。
日本の「色気」は常に難しいのですが、
トロットロの色気の方がわかりやすい。
こういう「男勝りだけど色気がある」というのは本当に難しいです。
だから夢中になって時蔵さんの一挙一動をみていました。
花道の引っ込みのところの歩き方。
首の汗の拭き方。
見たからと言ってすぐにできないのが悲しいところですが、
目に焼き付けておけば絶対に参考になります。
でもやりすぎると「やりすぎ!」と速攻で怒られるので
やってないように見せて実はやっているというのが難しい・・・。
今年のテーマは「めざせ、時蔵さん!」にしました。(笑)
なんか観劇記録から脱線してしまいました。(笑)