日本では8年ぶりの村上隆展だそう。
「もののけ」というタイトルに興味があったので、京セラ美術館へ見に行きました
まず目に入ったのは、ルイ・ヴィトンのトランクに乗る、お花の親子像。
余談ですが、ルイ・ヴィトンといえば、哲学者のジョセフ・ヒースが、
「ブランドとは、非合理的な人からお金を取る仕掛け」
と言っていて、あまりに身も蓋もない言い方で可笑しかったです😂
ヒース曰く、ブランドという付加価値を付けることで、合理的なモノの値段以上の対価を消費者が払うことに、広告会社が気付いたんだとか。
ルイ・ヴィトングループの売り上げは、トヨタより多いそうですから、世界には非合理な人が多いです
そういう意味では、わたしの中では、村上隆は、アーティストというより、マーケッターというイメージかな。
ルイ・ヴィトンと、やってることは、基本的に同じみたい。
彼ほど既存の日本文化を糧にキャッシュインした人もいないのでは…。
(とはいえコロナ禍では、村上隆の会社も倒産の危機に陥ったそうです。
不遇なアーティスト、ではなく、単純に「事業に失敗した」という整理だと思うけど。)
洛中洛外図では、細かいディテール探しが楽しかったです。
妖怪みっけ。
塀を登る忍者。
これも妖怪。
田中貴子先生の「百鬼夜行の見える都市」を読んでいたら、散楽(芸能の一種)集団が鬼の正体の一つだと書かれていました。
作品を見ると、いつも楽しい気持ちにはなるのだけど…
だいたい、
「で?」
と思って終わるんですよね
ご本人がスーパーフラットなのかもしれないです。←
おまけ。
京セラ美術館のカフェでランチしました。
地場の野菜などを使ったお料理の盛り合わせプレート。
一つ一つ、ちゃんと美味しかったです