私の部屋がまだ物や推しのグッズで溢れかえっていた時代、
最初にミニマリストに出会ったとき、
ミニマリストという人間はみーんな口を揃えて言っていた。
「欲しいから買うのではなく、必要だから買う。」
ミニマリストに憧れた人なら一度は聞いたことがあるはず。
しかしそんな言葉、推しのグッズを集めるという使命を果たしているオタク共にとっては、
「推しのグッズは必要じゃん!!!」
で終わり。
だって推しは人生に必要な存在だから。趣味がオタ活なら、それに使うグッズは全部必要経費だから。
そういう考え方から「オタクとミニマリストは対極にある」と思っている人は少なくありません。
必要なものであることには間違いない。
けど、そこには欲しい物を必要なものと思い込んでいるオタクのみなさんもいるでしょう。
かつての私もそうでした。
でも一度手放してみれば、
オタクの活動にグッズは必ずしも必要じゃないことがわかりました。
確かにグッズは推しの化身で、自分のお守りみたいな存在だし、そんなものが身近にあったらオタ活が楽しくなるのは間違いない。
けれど、その化身であり、お守りであるものたちが、
いつしか自分に見向きもされずに引き出しの奥で息を潜めるようになっていたら?
まさに私はそういう状況でした。
天井にも押し入れの扉にもポスターを貼って、
壁にはポスターどころかラバストや缶バッジまでも飾るようになって、
そんなグッズに囲まれた生活は楽しかったし幸せだったけど、
鮮明に思い出せるほどお気に入りだったものはごくわずか。
半数以上のグッズは買ってから一度も取り出されることなくお別れすることになりました。
それはもはや持っていなかったのと同じこと。
どうせグッズを持つなら、毎日自分の気分を上げてくれるもの、
もっと推しが好きになって、もっとオタク活動を楽しくしてくれるものが良い!!
そんなものがあれば、世のオタクはみんな欲しいですよね。
この答えが「グッズを手放してみること」です。
少しずつグッズを減らしてみると、だんだんと自分の本当のお気に入りが見えてきます。
今の自分が好きなのはこのアニメ。
この作品は昔の自分が好きだったもの。
アクキーよりラバストが好きかも。
この絵柄いいな!
そんなわけで
私の手元に残されたグッズが、
これ。
処分したグッズは実に段ボール約5箱分。
実はこれ↑夏頃書いた漫画の一部なので、
実際はもう少し変わってます(増えてはないよ!)
残されたこのグッズたちはどれも、
毎日見ているだけでも幸せな気持ちになれるものばかりです。
私にとって「欲しいもの」であったグッズが
「必要なもの」という認識に変わった瞬間でした。
年末年始にグッズ、減らしてみようぜ!
グッズ収集癖オタクがミニマリストになった漫画、
短えですがコミックエッセイ劇場のサイトで読めます。
冬休暇の暇つぶしにおすすめです( ◠‿◠ )▼