オレもドイツ行きキップを狙う! アテネ五輪代表FW平山相太(20=筑波大)が、オランダ1部リーグのヘラクレス入りで基本合意した。クラブの本拠地アルメロへ急きょ移動し「オープン・ダッハ(スタジアム開放デー)」と呼ばれるファン感謝イベントに参加。白黒縦じまのユニホームを着て、スタンドに手を振った。

 7月30日にオランダ入りし、フェイエノールトで練習を続けてきた。2度の実戦機会は無得点に終わり、獲得は見送り。入団→レンタル移籍の計画も白紙になったが、今季から1部昇格のヘラクレスから声が掛かった。今日8日にメディカルチェックを受け、正式契約する。同クラブのヤン・スミット会長は「3年契約になる」と明言。これまで「(金銭的に)獲得できない」としていたが「雇える状況になった。それ以上は言えない」と説明した。

 EU(欧州連合)圏外選手として年俸40万ユーロ(約5400万円)が確約される。アマチュア選手のため移籍金は発生しないが、国際サッカー連盟(FIFA)規約により、育成金として筑波大に15万スイスフラン(約1323万円)が支払われる。

 平山にとっては、念願のプロ契約になる。06年W杯出場を目指すため、自ら動いて練習参加を取り付けた。既に茨城・つくば市内のアパートは引っ越しの手配を済ませた。筑波大は休学する。早ければ、13日の開幕戦PSV戦から出場。フェイエノールトMF小野との「日本人ダービー」は、13節の11月27日になる。