春を感じるけど、ちょっと寒い。
そんな夜に怖い話を。
つむじって、1つの人もいれば、
2つ持ってる人もいたり、
もしかしたら、3つある人もいるかも。。。
私は2つある。
幼い頃から髪が背中あたりまで長くて、いつも結ってた。ポニーテールにしたり、二つ結びしたり。
結うのは、母。
幼稚園に行く準備をしつつ、
母の嫁入り道具だという鏡台の前に座り、結ってもらう。鏡の中でお互い視線を合わせ母と会話をする。今日は二つ結びにしてほしいなとか、今日は何して遊ぼかなーとか。
毎日の光景なのだが、結ってる時に母がいつも言う言葉がある。
「〇〇(私)ちゃんは、つむじが2つあるねぇ。なんでだろうねぇ。キョウダイのをもらったのかなー?」って笑顔で言うの。
私が、どことどこ?ってつむじの場所を聞くと、こことここ。って、ちょんちょんと人差し指でつむじを押されるのだか、それがくすぐったくって楽しかった。
小学生になっても相変わらず母に結ってもらう日々。
そして必ず母は、お決まりのように
「〇〇ちゃんは、つむじが2つあるねぇ。なんでだろうねぇ。キョウダイのをもらったのかなー?」と言う。
小学生にもなると、なんで母が毎回同じことを言うのか気になってきたし、キョウダイのつむじを私がもらったってどういう意味?と疑問も出てくる。
率直に聞いてみた。
「お母さん、なんでいつもつむじのこと言うの?キョウダイのつむじをなんで私がもらったって言うの?」
母は、変わらず
「〇〇ちゃんは、なんでつむじが2つあるのかなぁ?なんでたろうねぇ。。キョウダイのをもらったのかなぁ。。ねぇ?〇〇。。。」
私の髪を結いながら、そう話す母を鏡越しに見て、ゾッとした。私の頭を無言でジーッと見ている姿に
今まで感じたことのない不気味さが、ぐわーっと押し上がってきた。
その日の内に、美容院に行きたいと訴え、
父が長い髪が好きだからと伸ばしていた髪を躊躇なくバッサリ切り落とし、結えないくらいに短くした。
母の言葉の意味は今だに不明だし、たぶん、一生わからない。
つむじを押すとお腹下すって都市伝説知ってる?
ホンマなら、
私なんて2倍やぞ。
(ヽ´ω`)ゲソー