エセカウンセリングにしろ、通常のコミュニケーションにしろ、頷きは非常に重要です。頷くことは、会話に合いの手を入れることよりも優れた潤滑油になります。プロのカウンセラーも、人気の占い師もこの頷きのテクニックはそれぞれすばらしいものを持っています。頷きは「あなたの話を良く聞いていますよ」という最高のボディランゲージなのです。

 

 

 それではうまい頷き方のコツですが、頷き方にも大きく分けて2種類あります。1つは小さな頷き。もう1つは相手の言葉を飲み込むような大きな頷きです。相談者の話の内容、感情の入り方によって頷き方を使い分けます。

 

 基本は小さな頷きを使います。相手の話の句読点の部分にあわせて小さく「うん」です。しかし、この基本の「うん」は使いどころが多い為、使いすぎてしまうと逆に相手から話を聞いていないのではないのか?ととられてしまう為、多用しすぎないことがポイントです。

 

 同じく小さな頷き方で「うん、うん」と2回繰り返すやりかたもあります。これは相手の話が、感情が盛り上がってきたときに使うと非常に効果的です。相談者の声のトーン、大きさがあがったときに使うと、通常の「うん」より、自分のことをわかってくれると感じる為に、話がよりスムーズに流れるようになります。

 

 大きな頷き方の使いどころは相談者がこちらに同意を求めてきたときに使います。視線が床を見るように大きく頷くことでより相手に安心感を与えることができます。また頷くときにはなるべくゆっくりとするといいと思います。飲み込むように頷くのがポイントです。

 

 

 ざっくりと頷き方について書きましたが、あくまで上記の使い方は基本です。マンネリ化すると相談者に不信感をもたれてしまう為、これらの頷きをうまく使い分けることも大事になります。また、頷くときは「次何を話そうか」ということを頭の中で考えていてはいけません。思考は口で話す3倍のスピードで物事を考えるそうですが、頷いているときももちろん頭の中は働いています。「次何を話そうか」と考えていると、すぐに相手に対するアドバイスが浮かんでしまうので、それを口に出したくなるのが人間のサガだからです。相談はあくまで話を聞くことが基本であり王道です。主役はあくまで相談者ですから。

 

 体調を予測し、当てることも相談者に対し大きな驚きや共感を得ることができます。自分の心理面だけでなく,心理面まで知っているとなると、いよいよ本物の占い師ではないのか?と誤解してくれるようになります。

 

 

 では具体的にどうやって予測するのか?自分はとりあえず「背中」を指摘します。背中と一言で言っても非常に広い部分をサポートしています。つまり腰上から肩までの部分です。例えば「背中に異変があるみたいだけど・・・」みたいに探りを入れると多くの人は肩が痛いだの、できものができただの、背骨が痛いだの多くの場合何かしらヒットします。「背中」とだけ予測するのがミソで、背中の骨なのか、筋肉なのか、皮膚なのかを言わないことも大事です。どこが悪いのかは相談者が教えてくれるからです。

 

 他の偽占い師の方は他にも「腰」とか「内臓」(おなかの辺りをさすりながら)なんかの悪いとこを指摘したりするようですが、「腰」だと若い人は悪くなる人が少なく、あたる可能性が低く、お年寄りの方は当たる可能性が高いけど意外性が少ない。「内臓」系だと内臓のどこの部分かを具体的に相談者に聞かれる為、お勧めしません。(背中だと上の部分とか、下の部分などのあいまいな表現がしやすい)

 

 また、ニセ占い師が良く使う予測に「癌」もありますが、これもまたおすすめしません。確かに日本人の生涯の癌の発生率は50%を上回っていますが40代までは癌の確率が非常に低い為、その年代の人はあたる可能性が低いからです。もし「癌」を予測に使うのであれば、相談者の親が癌の疑いがあるなどにしたほうが良いでしょう。

ちょっと不謹慎ですかね。すみません。

 言っている内容は同じでも言い方によって伝わり方は大きく変わるものです。とくにニセ占いではその内容と同じくらい「言い方」も気を配ります。そもそも中身はニセモノなので言い方でごまかす必要が大いにあるわけです。

 

 具体的には感情に訴えるような表現が効果的です。例えば相談者に対し、「あなたは誠実な人柄である」ということを予測するときには

 

 「うーん、Aさんて他人とのつながりをすごく大事に思ってる人だと思うんだよね。その為には時には自分が損する事もいとわない。自分が傷つくことも嫌だけど、それより自分のせいで他人が傷つくほうがもっとイヤ。例えば、自分が被害を受けていない加害者側と、実際に被害を受けている被害者側のどちらかにならないといけないとしたら、迷いなく被害者側になる。そんな風に感じるところがあるな。」

「Aさん自身も感じてるだろうけど、結局大多数の人間は自分のことにしか興味がないんだよね。他人を気遣うのも、なんやかんやで自分が損をしたくないから。でもAさんは違うと思うんだ。もちろんAさんも聖人君子ではないから、常に相手の気持ちばかり考えているわけではないけど、世の中の大半の人である自己中心的な人なんかより私利私欲で動かないで相手の為を思って行動していると思うよ。」

 

 

 長々書きましたが、これだけ書いておいて伝ええいることは「あなたは誠実な人柄である」ということだけです。こうした表現をいくつかストックしておくと相談者からは内容がより伝わりやすくいかにも占い師っぽいし、自分の立場からすればリーディングの詰め物にしやすいので便利です。

 

 同じ時代、同じ国に生まれた人はある程度似たような思考をたどります。例えば多くの三十代の人は

・高校生のときとあんまり精神的に成長していない

・人生に対し、自分の限界を感じある種のあきらめを感じる

・自分の父や母の偉大さを感じるようになる

・健康について考えるようになる

などがあげられます。これらをリーディングにはめ込むと

 

 

「うーん、Aさんてもしかして、自分では高校生の時からあんまり精神的に成長してないと思ってるんじゃないかな?でも、そんなことは全然なくて、社会人になってから多くの人に怒られ、ほめられいろんな経験を積んで。自分じゃ気づかないかもしれないけど私から見たAさんはすごく立派だよ」

 

 この高校生の時から精神的に成長していないというのは実は多くの人が感じている問題なので、非常に有効です。それを見越しての自分が相談者に対してフォロー(ほめ殺し)を入れることで相談者とのより強い協力関係を築きます。

 

 

「最近仕事が上手くいってないんじゃないかな?まぁ三十代になってそろそろ自分自身の限界が見え始めたというべきかな。Aさんて他の人より先見の明があるからね。でもそんなAさんだからできることもあるはずだよね」

 

 三十代になればもう転職するにも腰が重くなったり、家庭を持つなどして二十代のときに持っていた夢をあきらめる人が多く出てきます。それを見越してフォローを入れます。

 

 これらの思考はすべての人に当てはまるわけではないし、例え内容があたっていたとしても言い方、伝え方によっては相談者から反発が来る恐れもあります。しかし上手く言ったときの効果は絶大。また年齢別だけではなく、男女にも差があるので、20代男女、30~40代男女

50代男女あたりの6パターンを作っておくと便利です。

 

 

 相談者の思考をぴたりと当てると多くの人は目を丸くし、口を手で隠しながら「えっなんでわかるの?」と言ってきます。相手の思考は相手自身にしかわからないものだから、それを言い当てると、この人エスパーなのか?と疑われるほどです。でも実際は同じ国、同じ時代に生まれている為ある程度、人の思考は一定の道筋をたどっているはずなのです。ただ、それを他人に話そうとしないだけで。

 

 

 例えば、中学生のころに人は「正義の反対は別の正義である」ということに気づきます。また、大人になって現在働いている職業は高校生のころにはまったく考えもしなかった職業についている人が大半のはずです。それらのことは、大多数の人が思考、経験してはいますが他人には話そうとしません。つまり、この思考、経験は自分だけのものと思いがちです。実際誰しも通る道なのですが。それを利用し、相談に組み込みます。

 

例えば若い人の思考の一例だと

・多くの20代は現在の仕事の評価が、能力よりも不当に低いと感じている。

・多くの人は25~29歳の間にこの仕事が自分にあっていないと感じ、退職を考える。

・25~35歳の間に失敗、挫折により自分の生きる価値を失い、死んだほうがマシと考え半分うつ状態のようになる(女性に多い)

 

 

 この予測は万人に当てはまるわけではありませんが、当たったときのリターン(協力関係の強化)がとても大きい為、試してみる価値は十分にあります。(外れてもうまくごまかす技術があります。)

 

 次回は具体例を挙げてみます。