一般的なやり方です。水質に煩くない魚種に限らせていただきます。
パイロットフィッシュを入れていく方法を採用します。
「パイロットフィッシュ=頑丈な魚」の事で、新規立ち上げに利用しても★になりにくい種類の魚です。
熱帯魚ならば「カージナルテトラ」か「ネオンテトラ」「ラスボラ」OKですが、3匹程度にしてください。熱帯魚の場合はヒーターは必須ですよ。
金魚ならば「琉金」一匹でOK。
メダカは、3匹程度入れておけばOK。
初心者が、一番楽な方法です。
最低限必要な用具を記します。
揃えるのが面倒な場合、「金魚セット」というものが、各メーカーから販売されていますので、これを利用するのも一手です。
- 水槽台は、水量20Lの場合、1L=1Kgなので、20Kg以上の重さに耐えられる物にしてください。
- 水槽は、最低でも横幅30cmくらいは必要です。水量としては20L程度。これなら、琉金なら2匹くらいは飼えます。
- 水槽フタは、魚が水面で飛び跳ねたりしても、外に出ないようにすることと、水の温度変化や蒸発を、最低限にします。
- 照明があれば、魚たちに昼夜の区別を感じてもらい、メリハリのある生活になりますので、あったほうが良いでしょう。水草を入れないのであれば無くても構いません。
- ろ過器は、水槽の水を循環させて、有害物質を無害なものへするのに必要なものです。必ず用意してください。
- ヒーターは、熱帯魚飼育に必要不可欠なものですが、金魚やメダカに使用しても差し支えありません。オート式(設定温度固定)の物が便利です。
- エアポンプは、投げ込み式ろ過器に必要になります。金魚セットに付いてるものもあります。(水面より高い位置に置いてください)
- エアチューブは、投げ込み式ろ過器とエアポンプを繋ぐチューブです。
- 底砂は、水質を安定させるために必要なもので、厚みは2cm程度あればいいと思います。その量は、水槽の大きさにより変わってきます。
- エアスートンは、外掛けフィルターの場合必要となります。(エアポンプをエアチューブで接続してブクブクします)
- カルキ抜きは、水道水に含まれている塩素を除去するために使用する薬品です。
- 水質検査キットは、水槽立ち上げの際、水質の状況を調べるために必要なもので、亜硝酸・硝酸塩・塩素・pHが測定できればOKです。これらを一枚の試験紙で測れるキットが売られています。
- 水温計は、その名の通り、水温を目視で見るもので、必要ですから買ってください。
金魚セットを購入する際、どれが付いているのか確かめて買ってください。足りないものがあれば、この時に買い足します。
手元に、必要なものが揃っている(水槽を置く場所も決まっている)という前提で、立ち上げ方を書きます。
- 水槽を軽く洗ってください。この時、洗剤は使わない事。タワシも厳禁です。ガラス面に傷が付きます。
- 砂利を小分けにして、灰汁が抜けるまで洗ってください。水槽内では洗わない事。
- これが終わったら、水槽を置きたい場所に設置して、水平になっているかを確認してください。(極端に傾いてると。ガラス割れます)
- 砂利を入れるのなら、この時に入れてください。全て入れたら表面を均してください。
- ろ過器をセットします。外掛けフィルターまたは投げ込み式フィルターを、説明書に従ってセットします。
- 熱帯魚を飼う予定ならば、ここでヒーターを水槽下部に置きます。オートヒーターならそれで完了。サーモスタット付きなら、ヒーターから離れた位置にセンサーをセットします。(まだ電源は入れません)
- バケツに水を入れて、ジャバーと水槽に静かに入れます。水槽の上側縁より数cm下まで入れます。
- 塩素中和剤を、規定量入れて、手で軽く水をかき混ぜます。
まだ、水は白く濁っているかと思いますが、これはしょうがない事なので気にしないで下さい。
魚を入れる前に、2日くらいフィルターを動かしておいてください。不具合が出たら、その内容によっては、メーカー保証受けられる可能性があります。(サーモスタットなら、ココで電源を入れて、つまみを設定温度に合わせます)
2日間程度空回ししたら、水温を確認します。
熱帯魚ならセットした水温前後になってるはずです。(設定より高いようでしたら、つまみを下げてください。このつまみは目安です)
異常が見当たらなければ、魚と、それに適合した餌を購入してください。(飼いたい魚か、丈夫な魚を2~3匹くらいにします)
- 買ってきたら、袋のまま水面に浮かべて、30分くらい待ちます。
- 袋の水をバケツに半分くらい捨てて、水槽の水をカップに取り、数杯袋に入れて、浮かべたまま10分程度待ちます。これを3回くらい繰り返したのち、魚を袋の水ごと水槽に入れます。入れた当日は餌を与えません。
- 翌日から、少しずつ餌を与えます。量はそんなに多くなく"少ないかな?"くらいが丁度いいです。
- 飼い始めてから3日後に、試験紙で水質を測定します。亜硝酸が反応していなければアンモニアがある状態なので、四分の一から三分の一程度水を入れ替えます(これを換水といいます)
- 減った分の水の補給は、水道水ですが、水温は水槽に合わせてください。塩素中和剤も忘れずに。
- 中2日経過したら、水質検査です。亜硝酸出ていますか?反応していたら、先程の換水をします。亜硝酸が反応しなくなるまで繰り返します。
- だいたい3週間くらいで落ち着いてきます。途中で、硝酸塩が反応しだしたら、水作りは完成に近づいています。
- その間は、一日おきに水質検査をします。
- 餌ですが、一日一回数分で食べつくす量です。換水時、出来れば水底に溜まったゴミを、毎回吸い出すと尚宜し。
- 亜硝酸濃度が下がって、硝酸塩濃度が上がってきたら、もうすぐです。頑張れ!!!
- 亜硝酸反応が消えたら、取り敢えずの水作りは完了です。
好きな魚を、少しずつ導入してもOKです。ただし、水槽が小さいので、金魚は琉金なら2匹まで。小型熱帯魚なら5匹程度。メダカも似たようなもの。
これで、普通に飼える環境が整ったという事になります。
あとは、週に1度程度三分の一から四分の一程度のペースで換水します。換水前に水質検査をしましょうね。異常が出たら、その内容によって、適切な処置をしましょう。分らなければ購入店やネットで調べます。本を購入するのも確実です。