10時過ぎた頃、
ケイ君から、電話があった。
今から飯、食わせろ、って。

そんな時間だし、当然、私はもう、食べちゃってたし。
お風呂だって入って、
あとは、寝るだけ、って、
完全にスイッチ切れちゃってたからさ。

いきなりご飯の用意なんてムリだし、って言ったら、
だろうなあ。作んなくていいから、一緒に食おうって、あっさり。

寒い中、ケイ君迎えに行って。
ハンバーガー買って、一緒に、部屋に戻って。
近付くの駐車場までの、
ケイ君の車の助手席が、すっごい、ドキドキしたりしてさ。
バカみたいだよなあ…

そして、いつものように、
ケイ君は、夜中に帰って行った。

寂しいって感情は、その時は、ないんだよね。
テンション上がったままなのと、眠いのとで、
感覚が、狂っちゃってるからなんだろうね。

今日もまた、寝不足で、一日中、ダルかった。
ケイ君の職場ものぞいたけど、
やっぱり、あくびしたり、眠そうだった。
ささやかな、秘密の共有。

そして、今頃、タイムラグで、
ふと、寂しさが襲ってきたりするから、厄介なんだよね。