The tribe has spoken.(意訳「チームの決定です」)-

CBSのリアリティ番組SURVIVORにおける追放審議会で最多得票を受け、追放(失格)が決まった

参加者に対して司会のJeff Probstからかけられる言葉。生命の象徴であるたいまつの火を消した後、

It's time for you to go.(ここから、すぐに立ち去ること)と続く。

 

大会そのものは穏やかに終わったように見えた。しかし、
手練にしてみれば、その閉幕はそれまで脅威とならなかった常連が

 

数の暴力を駆使してプレイ環境を破壊するテロリスト

 

という、最悪の脅威に変わった瞬間でもあった。

 

サービスとしては初期の段階だったから、参加人数は4,300人
あまりと盛り上がったように見えていた。
正常に終わった(ように見えた)大会だったから、上位50名の
HNと成績は公式ホームページ上で公開される事になっていた。
結果、48位タイの21,720点までが公開された。常連には
高嶺の花と化した成績だったが、手練の印象は随分違う物だった。

 

入賞するには7,240を3回決めればいい......楽勝!

 

自爆チートにより、周りに居るのはネギを背負った鴨ばかり。
それなりに大きな役を無失点で作れば、いとも簡単に7,250点位の
評価点を連発できた。7,250を3回決めたら最低でも21,750。

 

ここまでたどり着いた人数、わずか35人。

 

これが、現実。手練にとっては真剣勝負からはほど遠い展開だった。

 

「やる気がないと思っていた奴らにボコボコにやられた、みっとも
ない結果」は常連にとって苦い薬とはならなかった。いや、そもそも
「やる気がないと思っていた奴ら」の絶対数があまりにも少なすぎた。
ボコボコにやられたという意識はなく「友達の友達が30文の大技を
決めて入賞した」などと自分たちに都合のいい神話が広まっていた
かもしれない(調べるすべはないが、それは事実の可能性がある。
「友達の友達」が手練であればあり得る話。尤もこの表現自体が
話題の主役が実在することを疑わせる物であるが。)
そして通常運営に戻ったこいこいの環境は、目も当てられない状態に
なっていた。「打ち切るな」という趣旨の看板を出している部屋ばかり。
いや、看板が出ていれば明言している分まだマシな方だ。看板で
明示していない、数少ない真剣勝負を示唆する部屋に入ってもこれが
正しいとばかりに「こいこいしまくりです~」などと抜かされては、
もはや手練には居心地のいい空間ではない。

 

常連は、手練の追放に成功した。

 

手練と常連の間の亀裂は決定的かつ修復不可能な物となった。
そして「もうこっちじゃ必殺麻雀しかやらん」と公言する者が出始めた。
運営体制が1年ごとに見直されるという意味では、少なくとも
発売から1年経過する12月くらいまではサービスが続くという見方はあった。
しかし仕様に問題があったり、看板で明示がなくても実際にはまともな
ゲームができる保証がなかったり、その手の莫迦者を排除する看板を
書くこともできなくてマッチングサービスとしての機能がほぼ失われた
以上、手練にとっては必殺麻雀以外は終了したも同然だったのである。