お昼ちょっと前に

認定員さんがいらした。

再申請の手続きだ。


母は今まだ「要介護4」のままになっているが、

統合失調症の薬がドンピシャで

薬を飲み始めてからは別人のように穏やかで

フツーのばあさんになっていて

せいぜい 要介護1ってところだ。


認知症がすすんだのではなく、

精神疾患が重症化していたのだろう。


母は認知員さんと

驚くほどスムーズに話し、

トイレも自分で行くし

体調もいいから

買い物も歩いて行くし

身支度もするし

…とウソ八百並べていた。


そのあと、

私から聞き取りをした時に


尿意のないことや

💩の失敗があること、

昨日も大洪水だったこと、


顔なんて洗ったことないし

夜も着替えずに

服のままで就寝していること、


よく転ぶこと、


家電の使い方がわからないことなど話していたその時、


母の部屋から

焦げ臭いにおいがしてきた。


認定員さんと

焦げた鍋をはずしに行き


辻褄の合わない話や妄想はないか、

ときかれたので

「全くない、ってことはないですが、

幻視、幻聴の世界で過ごしていた時みたいにひどくないです、」

と答えたが、


「孫娘が行方不明とか、

会社クビになったとか、

その妄想はなかなかなくならないので

会社名やら住まいやら、

ちゃんとやってるってことを紙に書いて冷蔵庫に貼ってあります、」

認定員さんに紙を見ていただいた。


ひと通り聞き取りが済んで

「ほんとに最近ラクになりました、」

と私が言うと、


「おききしているかぎり、

お母さんをひとりで置いて出かけることはできなさそうですし、

身の回りのことほとんど、うちの方がしておられますから

とても大変だと感じますよ」

と言われた。


あれ?

そうなの?


最近ほんとにラクになったと思ってたのにな。


今の状況にはじめて遭遇したヒトだったら

けっこー大変なんかな?


なんせ

たれ流し、錯乱状態、徘徊、不穏、幻覚、暴言、フルコースだった母のお世話していたから

そこからのV字回復で

今の状況は

あまり苦にならなくなっている。


要支援、ってことはないのかな?


年相応のフツーのばあさん、って感じる私の感覚がおかしいみたいだ。


「色々大変でしょうが

お身体お気をつけて」

と認定員さんが帰られた。


介護度はどーなるかな?