昨日、ケアマネさんの訪問日だった。

統合失調症の薬を開始してから
母の頭はすごくクリアになったこと、
夜中の徘徊もなく、
簡単なお金の計算もできるようになったこと、

今の状況なら
在宅介護は頑張れる、

母が寝ていたので
こちらのリビングで
そのような話をしていた。

すると
寝起きの母が
ボーーーーーっと入ってきた。
例によって
オシッコの重みでオムツが垂れ下がり、
下着ベローン、の姿で。

「あ、えと…こんにちは!」
とケアマネさん。
ちょっと驚いている。

そういえば
いつも母はよその人と
とってもうまく話すし
礼儀正しく、まあまあしっかりしているようにみえる。

そこへもってきて
私が「認知症じゃないみたい、」
などと現状を話したので
ケアマネさんが思う母の姿とギャップがあったのかもしれない。

ケアマネさん「こんにちは、お元気ですか」

母「?????」

ケ「ケアマネの◯◯です、こんにちは。」

母「あ?は?…はい、ああ、」

ケ「お昼寝ですか?起こしてすみません、」

母「今何時?」

私「4:30」

母「いつから寝たか…」

私「朝から寝てたけど、
おねしょのシーツとか持って行った時は
アラレ食べかけでベッドに散らばってたから
途中で起きてはいたみたいだよ、」

母「たくさん洗濯ありがとう」

ケ「おねしょはやっぱり?(私に小声で…)」

私「あ、はい、まあそれは仕方なくて。(小声で…)」

母「お昼ご飯を…………」

私「凍ったご飯をサランラップごと鍋に入れて
ヒーターにかけてあったから出しといたよ、
あぶないから。」

ケ「自分でそんなことされるんですか?(小声で…)」

私「時々。IHだから火は出ないし
自動的に止まりますから(小声で…)」

ボーーっとしたままの母を前に
ボソボソ内緒話しているうちに
(私、ちょっとおかしいのかな?)
と思い始めた。

大洪水の後始末や
火事の心配、
ほぼ寝たきりの母なのに
「最近は楽になりました、」
なんて話す私は
感覚が麻痺して
どーかしちゃってんのかな?

でも実際、
家から一歩も出なくなった母は
徘徊していた時より楽だし
ずっと寝続けてくれたら
夜中に襲われていた時より楽だし
昨日も娘とお出かけもできた。

もう
認知症がすすんだのやら
落ち着いているのやら
薬がどーとか……
フツーの感覚が失われてしまったのかな…

「くうさん、がんばりすぎないで、」
「何かあったらすぐ連絡くださいよ、絶対。」
と心配そうにケアマネさんは帰られた。

ケアマネさんの心配は
母のことではなく、
どうも私のことのようだ。

ありがと。
でも大丈夫。
思いのほか、私のメンタルは強い!